本牧ラプソディ(第2回) 本牧ベースキャンプ(USA)カルチャー

前回のベースキャンプメモリーに引き続きベースキャンプ(USA)カルチャーを紹介します。

わたしがUSAカルチャーに出合ったのは、小港にあった軍属専用ショッピングモール、通称PXで直輸入の食料品、衣類と共にタバコ、お菓子や裏手にあったカフェーやボーリング(手動式)、ジュークボックスでまるで夢の世界でした。




当時アルバイトをしていたスナックのお客さまの軍人に連れって貰い、いろいろと奢ってもらいました。(PXでは現金でなく軍票が通貨) 特に印象に残っているのは山手警察署前の理容店内にあったビリヤード場、PXカフェー内にあったジュークボックスで簡単に色んな歌手、ジャンルのレコードが聴けるのが驚きでした。



またFEN(米軍放送)でウエスタン、ハワイアン、アメリカンポップ(二ールセダカ、デルシャノン、ポールアンカそして偉大なエルビスプレスリー)などが愉しめました。それと同時期にインターナナショナルスクール(サンモール、セントジョセフ、ヨコハマハイスクールなど)主催でダンスパーテイに参加してジルバ(ハマジル)、チャールストン、モンキーダンス、ツイストなどを覚えて踊りまくりの青春でした。



ちなみにソシアルダンスを覚えたのは友人の姉サンが働いていた山手のナイトクラブ “クリフサイド” 。フルバンドのフロアーで教わりました。此れも感動の思い出です。

本牧・元町ファッションについて私の私見を述べますね。
当時60年代はドルが¥360-で、アメリカが世界のリーダーでした。ファッションでもアイビーリーグを基にしたキャンバスファッションが本牧、山手にあるインターナショナルスクールが発信していて、後のアイビールック(ミユキ族のフォーム)・VANやハマトラファッション(ミハマシューズ、フクゾーブティック、キタムラバック)が生まれ現在のヨコハマ、元町、山手ファッションの原点となっています。



そして映画やドラマの撮影が行われる元町・山手・本牧ですが、当時は山下公園・埠頭などで、日活、東映などの撮影現場でしたので数多くの芸能人が来訪していました。山下町ナイトアンドデイ、中華街、大桟橋スカンディア、本牧リキシャルーム、ゴールデンカップス、イタリアンガーデン、リンデイ、山手クリフサイドと異国情緒いっぱいのナイトクラブやレストランがありました。

こんな環境ですので地元出身のミュージシャンが多くデビューしていますが、個人的には次の方々を紹介します。

渡邊トモ子(大鳥中学校同期:初めてジャズ喫茶でステージライブ)
デイブ平尾(横浜緑ヶ丘高等学校、ゴールデンカップス:リーダー)
安岡力也(シャープフォークス:ボーカル)
アンルイス(シンガーソングライター:横浜ハイスクール出身)
柳ジョージ(シンガーソングライター:横浜南太田出身)
横山ケン(クレージイケンバンド:リーダー:横浜本牧出身)
以上のように本牧を拠点とした60年代のアメリカングラフテイを基にした横浜パッションが活動していました。そして、私が美容の道に進むキッカケとなりました。

ちなみに最初に勤務した美容サロンは当時NO1芸能プロダクション “ナベプロ” の専属美容サロンです。
ザ・ピーナツ、中尾美恵、梓ミチヨ、伊藤ゆかりサンなどのシャンプーをさせてもらったのが愉しい想い出です。