このところ政権をめぐる環境が急激に変わって、菅直人首相の進退は窮まったようである。その大きな要因は3つある。いずれも菅首相にとって誤算とも言えるものだろう。(1)首相が示した退陣3条件が一気に整いつつあること。条件の1つとされた第2次補正予算は7月25日に成立しているが、与野党双方の妥協によって、特例公債法案と再生可能エネルギー買い取り法案の成立にもメドが立った。特に、特例公債法案の早期成立はきわ