『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』解禁！

2011年9月20日 (火)

心まで裸になれ！愛を問い続ける、魂のカメラ。
唯一無二の映像作家”ヨヨチュウ”こと代々木忠、知られざる波乱の人生。

【R-18】第5回ローマ国際映画祭正式出品作品

販売本数累計7000万本、監督作品数536作（現在も更新中！）“ヨヨチュウ”こと代々木忠監督は、80年代初頭のAV黎明期以来、愛染恭子の本番シリーズや「ザ・オナニー」シリーズなど数々のヒット作／問題作を連発し、世界に衝撃を与えてきた。そして72歳になった今も新たな作品を撮り続けている。彼が手掛けた数々の作品は単なるAVの枠を超え、心理学や社会学、生物学、そして精神医学の観点からも語られ、AVという男性主体のマーケットにおいて、女性やフェミニストを含む多くの識者からも高い評価を得ている。そして、彼がそんな様々な分野にわたる試行錯誤を繰り返す最終的な目的は、「人はどうしたら幸せになれるか？」という永遠の課題を実現することだ。

YOYOCHU SEXと代々木忠の世界

AV界の巨匠・代々木忠が送った激動の人生とは？

戦後の邦画裏面史とも言える性産業の世界を牽引した偉大なカリスマは、ひとりの夫でもあり父親でもあった。世間との軋轢、多額の借金、家族との確執･･･。本作はそんな彼が送ってきた数奇な人生と作品世界、そして作品の中に込められた普遍的なメッセージを愛染恭子、加藤鷹、村西とおる、高橋がなりなどのピンク映画～AV界の周辺人物から、笑福亭鶴瓶（落語家）、槇村さとる（漫画家）、和田秀樹（精神科医）など、彼の作品、著作本を評価している著名人までの幅広い証言をもとに1つ1つ丁寧に紐解いてゆく。また代々木忠という一人の人間に鋭く肉迫していくと同時に、そこには彼が辿り共に歩んできた時代が投影され、性産業の流れを検証するとともに、人間の性と愛を心の内側から切り取って赤裸々に提示する。

YOYOCHU SEXと代々木忠の世界

最初で最後のドキュメンタリー映画、誕生！

本作の監督は、83年から6年間、代々木作品が最も革新的だった時期にその右腕として過ごし、代々木忠とその作品の隅々までを知り尽くした石岡正人が、そして、音楽は多くの代々木監督作品でも楽曲を提供している後藤英雄が担当している。また「プロジェクトX」の田口トモロヲが映画では初めてナレーションに挑戦し、題字は自ら「代々木監督のファン」だと語るリリー・フランキーが担当している。なお本作は、第5回ローマ国際映画祭のEXTRA部門のコンペティションに正式出品されている。

愛とは何か？ SEXとは何か？AVを撮りながら愛を問い続け、心までも裸にしてその答を炙り出した男。その波乱にみちた人生を描き切った最初で最後のドキュメンタリーが、今ここに解禁！される。

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本篇未収録映像 Yoyochu in 「ザ・面接」＆小室友里インタビューも収録決定！約119分の豪華特典ディスク付の2枚組特別版！

『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界: 2枚組特別版』

【本編DISC】 115分

【映像特典】約119分
【Disc1】劇場予告篇
【Disc2】
○石岡監督編集！本篇未収録映像 Yoyochu in 「ザ・面接」 24分10秒
小室友里interview 4分27秒　
○披露試写会トークショー（代々木忠＆石岡正人） 7分59秒　
○「YOYOCHUでナイト」＠新宿ロフトプラスワン 55分16秒
○前夜祭トークショー（加藤鷹＆石岡正人） 10分26秒
○劇場公開初日舞台挨拶（代々木忠＆石岡正人） 5分35秒
○カリスマ vs 帝王のガチバトル！！（代々木忠＆村西とおる） 11分

※内容はすべて予定です。商品仕様・特典等は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。

STORY

ビデオカメラを持った白髪の男がレンズを通して男女の絡みをじっと見つめている。精悍な顔つきのこの男、AVの世界ではその名を知らぬ者はいないカリスマ、”ヨヨチュウ”こと代々木忠だ。3歳で母親を亡くし、親の愛を知らずに育った代々木は中高生で札付きの不良になり、23歳の時に結婚・離婚を経験、極道の世界に足を踏み入れた。その後、愛人のダンサー3人と上京した代々木はワールド映画の助監督となり、女優の真湖道代と2度目の結婚をする。33歳で監督デビューを果たし、厳しい道のりを歩みながら作品を撮り続け、愛染恭子主演作『本番生撮り淫欲のうずき』の爆発的ヒットや『ドキュメントザ・オナニー』が「全く新しいスタイルのポルノ」という評価を受け、一大センセーションを巻き起こした。ここから代々木の快進撃が始まった！

STAFF＆CAST

監督：石岡正人

撮影：西川憲／椿原久平／石岡正人
ナレーション：田口トモロヲ
題字：リリー・フランキー

出演：代々木忠、笑福亭鶴瓶、槇村さとる、和田秀樹、藤本由香里、加藤鷹、愛染恭子、村西とおる、高橋がなり他

© 2010 ゴールド・ビュー／スターサンズ／石岡正人

『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』鑑賞後･･･

代々木忠さんのことは知らなかった。もちろん、”ヨヨチュウ”という愛称で呼ばれていることも。公開前、ピンクバックのイメージスチール（この記事のトップにある画像です☆）にすごく心惹かれ、一気に気になり体験した『YOYOCHU SEXと代々木忠の世界』は代々木さんの代表作などの映像を織り交ぜながら、当時の状況について語る現在の代々木さんの人となりが集約されている眼差しの温かいドキュメンタリーだった。（そこには確かに石岡正人監督の代々木さんに対する尊敬の想いや愛情が感じられる。）

代々木さんはダンディズムそのもので、「ああ、こんな男性に撮られるのなら、女優さんも幸せだなあ」なんて観ていたら、代々木さんの過去の作品の映像に釘付けになってくる。代々木さんの作品はAVというか･･･ちょっと次元が違う。その人を纏っているいろんなネガティブなもの（もしかしたら、それこそがチャームポイントと代々木さんは思っているかもしれないけれど･･･）が代々木さんの声や視線を含めた演出から、つるんと剥けてあらわになってしまったような感じ。女優さんが男優さんとのセックスでどんどんどんどん赤ちゃんみたいな顔になってきて、ぐしゃぐしゃに泣いちゃって、その表情も発しているオーラも神秘的で神々しい。セックスという行為から妊娠し、出産に繋がるという当たり前かもしれないこの過程が本当に愛おしく思えたし、代々木さんのカメラが産道を透視してしまっているような気さえする。本作を拝見した後、河瀬直美監督の『玄牝（げんぴん）』をもう1度観たくなった。

アップリンクさんで開催された「公開前夜祭」では代々木さんの別作品も拝見し、その後、石岡監督と加藤鷹さんのトークショー（映像特典に収録予定！）も堪能させて頂いたが、本作を観た後の方が代々木さんの過去作が観やすくなるような気もする。

「AVなんて･･･」って伏し目がちに遠慮がちな女の子にこそ観て欲しい作品。セックス感がちょっと変わっちゃうかもしれません。”ヨヨチュウ”という愛称で呼ばれている男性はもうとっくにその部分に魅了されているのですよね？

今、DVDリリース記念に向けて、いろいろ準備中です。ぜひ、おたのしみに☆

TEXT:長澤玲美

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