ダイクストラ／フォーレ：レクィエム

2011年8月7日 (日)

フォーレ：レクィエム、ほか
ダイクストラ＆バイエルン放送合唱団

話題の合唱指揮者、ダイクストラによるフォーレのレクィエム。この作品には、いくつかのヴァージョンが存在しますが、ダイクストラはここで室内オーケストラで伴奏される1893年版を用いています。音楽監督として非常に良好な関係を構築したバイエルン放送合唱団は、ダイクストラのもとでは透明度高く清楚で美しいハーモニーを響かせることでも知られており、この静謐なヴァージョンにはぴったり。ソリスト二人も同様にクリアな声の持ち主で、ソプラノにはルネ・ヤーコプスやブルーノ・ヴァイルとの録音でも美声を聴かせていたスンハエ・イムが、バリトンにはドイツ・リートで特に評価の高いコンラッド・ジャーノットが選ばれています。
　組み合わせは、ダイクストラが得意とするプーランクの作品から無伴奏合唱のための『悔悟節のための４つのモテット』。
　ペーター・ダイクストラ（ペーテル・ディークストラ）は1978年オランダの生まれ。天才ボーイ・ソプラノとして活躍し、22歳でヒルヴェルスム・オランダ放送合唱団の副指揮者となり、以来オランダ室内合唱団、スウェーデン放送合唱団、フィンランド放送合唱団等を中心にヨーロッパのトップクラスの合唱団に度々客演。2003年10月には、ストックホルム国際指揮コンクールで『合唱の神様』と尊敬されるエリク・エリクソンの名を冠した賞を受賞。2005年9月、バイエルン放送合唱団の音楽監督となり、2007年9月にはエリクソンの合唱団として有名なスウェーデン放送合唱団の首席指揮者に就任しています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・フォーレ：レクィエム Op.48 (1893年版)[32:06]
・プーランク：悔悟節のための４つのモテット FP.97 [17:58]*

　スンハエ・イム（ソプラノ）
　コンラッド・ジャーノット（バリトン）
　バルバラ・フレッケンシュタイン（ソプラノ*）
　マックス・ハンフト(Org)
　ミュンヘン室内管弦楽団
　バイエルン放送合唱団
　ペーター・ダイクストラ(指揮)

　録音時期：2011年2月16～19日
　録音場所：ミュンヘン、プリンツレーゲンテン劇場
　録音方式：デジタル（セッション）