押忍!パンク道場〜第82回

2011年8月4日 (木)

 
『オスパン』


音楽 ロック&ポップス 押忍!パンク道場トップ 押忍!パンク道場 第82回

 


押忍! 第82回〜bullionレーベルがリリースする新人バンド特集!


Text by Keisuke Ando(CONNECTED!)
bullion オフィシャルHP


bullionレーベルとは…
2000年に設立。The Atarisをはじめ、MXPX, USELESS ID, Vanilla Skyなどの世界各国のバンドを紹介し続け、SIDE ONE DUMMY RECORDSよりFlogging Molly, The Gaslight Anthem, The Casualties,7 SECONDS, GOGOL BORDELLOといったバンドもリリース。
邦楽アーティストとしては過去にThe Cherry Coke$, Factのみをリリース、また若手ではRiversideやBordertown, Ten Second Epicのリリース、そしてジャンルにとらわれる事無くピアノジャズロックバンド、The Reign Of Kindoや、リユニオンを果たしたNO FUN AT ALL, The Summer Obsessionなど、PUNCHLINE, DROPKICK MURPHYS, THE SOUNDSなどの流行りにもとらわれないワールドワイドで個性的なバンドをリリース。また邦楽専門のレーベルとしてRejoice, 63Recordsも同時に運営する今年11年目を迎える洋楽の老舗レーベル。

From Dawn To Fall 

From Dawn To Fall『Rising』
通常価格(税込) : ¥1,890    カートに入れる

押忍!今回のマスト・アイテムはFrom Dawn To Fallのニュー・アルバム!

bullionが2011年に自信を持っておススメするのがこのバンド!
それがこのオーストリアのバンドFrom Dawn To Fall!

チャラい?ツーステップ?いやいやストレートに一聴して「カッコイイ!!!」と表現できるバンドに出会えました。この音の感覚久しぶり!しかもオーストリア共和国!
ここ最近の新人バンドにはなかった疾走感、そう、例えばVanilla SkyのアルバムWaiting For Something、Relient KのMmhmmやPhilmontのAttentionの作品など、 最近のアメリカのシーンで失われてしまった音をRISINGを聴いて思いだしました。QUIETDRIVEと疾走感を併せたイメージです!

プロデューサーにはヨーロッパを代表するイタリアのバンドVanilla Skyのギター・ボーカルでヨーロッパのバンド作品(Hopes Die Last, Your Hero)などをプロデュースしてきたDaniele Brian!そして進化した楽曲はその証拠としてヨーロッパのバンドとしては異例でもある、Foo Fightersや30 Seconds to Mars, Goo Goo Dolls、そして来るニューアルバムが待たれるblink-182、日本のバンドでは9mm Parabellum Bulletなどなど挙げだしたら切りがないが、そうそうたる面々を数々手掛けてきたBrian Gardnerがマスタリングエンジニアとして担当!!

これは要チェック!!まだ見ぬバンドに出会う喜びを再認識してみてくださいね!

HMVオンラインでコメントムービーも頂きました!


そして、リードトラックRISINGのビデオはこちら!



bullionレーベルがリリースしてきた新人バンドをご紹介!

今回は昔から変わらない姿勢でbullionがしっかり探して、しっかり聴いてそしてリリースしている新人にスポットをあててみました!あれ!?これもbullionがリリースしていたのか!などなどもあるかも知れませんね!レーベルが日本でリリースするということは相当の手順を踏んだ上でリリースなんです。
まずは皆さんも新しい原石にもっともっと出会うことをおススメします!まだまだ探せばいいバンドってほんとーにたくさん居ますからね。音楽を好きな上で欠かせないのは探究心です!「音楽が好き!!」と宣言するならもっともっと色々なものをお聴きすることをおススメします☆
そうbullionのリリースするバンドって素朴なバンドが多い、スタイルに拘らず音勝負だ!
Bordertown『Welcome To』
Riversideが『早稲田/斉藤』なら、このBordetownは『楽天/田中』!?SUM41と同郷にして正当なる後継者的サウンドの悪ガキ達ボーダー・タウン!早口な歌い回しと、コーラスワーク、そして欠かせないメタリックなフレーズは本当にSUM41を彷彿とさせてくれます!Riversideが勉強の出来るクラスメイトなら、こいつらは間違いなく運動の出来るガキ大将タイプ!こんなの大好きです(笑)


Guadalajara『 Weapons Of Mass Seduction』
本国ではフロム・ダウン・トゥ・フォールの先輩格にもあたるオージーの大所帯スカ・ポップ・パンクバンド!14ヶ国、270箇所以上でライブを行ってきた彼らは世界に認められた音楽集団です、彼らのユニークでカラフルな楽曲の数々はまるでおもちゃ箱をあけたときのような楽しい気持ちにさせてくれますよ!プロデューサーには PENNYWISE やYELLOW CARD を手掛けた Darian Rundallを迎えて制作!

Rookie Of The Year『Sweet Attention』
「これ、うちでリリースしていいのだろうか?」明らかに現代っ子、服装もおしゃれだし来日したら絶対女の子のファンの方が多いだろうなとレーベルに言わしめたRookie of The Yearの2nd Album(笑)そう大切なのは人間味ですから、ギターボーカルのRyan Dunsonが放つメロディーはそう思わせてくれます。メロディーに定評があり天下逸品!#4のSummerを夜空を見上げて聴いてみてください。


Cadillac Fun Drivers『Cadillac Fun Drivers』
なぜかメガネをかけた女子ボーカルバンドに縁がある(笑)bullionが女子ボーカルとしては三番目にリリースしたのがこのバンド。メガネ女子第一弾はGo Betty Go 、第二弾がCruiserweight、そしてこのキャディラック・ファン・ドライバーズです!どこか『何かに似てる』印象の強いイタリアのバンドの中でもひと際輝く爽やかさと疾走感。Vanilla SkyのVinxがプロデュースをするなど絶妙の透明感のあるボーカルに疾走感のあるリズム隊が魅力です!


Riverside『Newspeak』
カナダから全く無名の新人だったにも関わらず1st Albumが日本でも大ブレイク!!これにはびっくりしましたが、良いものは評価されるんだなと思いました。そんなバンドの2nd Albumです、1stからさらに進化したメロディーにロックテイストも組み合わせたポップ・パンク!#4のPinosa必聴!Pinosaてなんなのさ!しかしこのバンド声がいい!



October Nites『Waves Of Time』
早耳の子達の間でも話題にはなっていたポップ・パンクバンド、オクトーバー・ナイツ!こちらもこれぞポップ・パンクと言える内容です、今の要素も取り入れたような音作りをしています。フレッシュにも感じるコーラス・ワークと可愛いという印象も持たせる曲調の楽曲もあります。これだ!っていう似たようなバンドが思いつかないのですが、ある意味オリジナリティがあるサウンド!



Select Start『<3ハート』
ポップ・パンク!とはまた違いますが、ダンザブルなパワーポップバンドです、CASH CASHそしてMETRO STATION、THE FRIDAY NIGHT BOYSなどのバンドが好きな方には本当におススメです。ゲームから連想されるバンド名の通り、ピコピコと小気味いい打ち込みをほどよく効かせ、エモーショナルな伸びのある歌声とメロディー。#5の A Playlist Killed The MixtapeはロックDJなどやっている方にもチェックしてほしいです!


Jeff Martin / Steven Padin『 First Joke』
ex-this day & ageのvocalのJeffとThe Reign Of KindoのSteveによるサイドプロジェクトです、シンセがしっとりと入ってくる内容にこの二人のセンスが爆発しています!いまだTHIS DAY & AGEのアルバムは名作と言ってくださる方は多く、その評判の高いJEFFの美声に打ち込みも取り入れた、そしてTROKでソングライティングも行うDr.のSTEVENによる二人組。まるで"THIS DAY & AGE"の新作のような楽曲それぞれに温もりのある作品が出来上がりました。


Nickel Arcade『Pro Se』
オレゴン発!これぞポップ・パンク!と言えるアメリカで失われてしまった音を現在も表現しているバンドNickel Arcadeの2nd Album、1st Albumよりもポップ感をより向上させている内容です、日本の若いパンクバンドの子達にも聴いてほしいですね。ブレイクダウンがなくともスクリームがなくとも、ドレスアップしてなくてもロックは出来る!等身大ポップパンク、いまだ死なず!



Title Fight『Shed』
既にALLIANCE TRAX招聘によりH2Oとの来日経験もあるUSメロディック・ハードコアシーンで正真正銘今もっとも最重要バンドとされる有望株タイトル・ファイトが老舗名門レーベル、サイドワンダミーに移籍!!学生の頃から大御所NEW FOUND GLORYやFOUR YEAR STRONG、SET YOUR GOALSらからも支持を得て学生メンバーの可能な時期にツアーを共にする程、また2009年にはUNITED BLOOD、SOUND & FURY、THIS IS HARDCOREとアメリカのハードコア・フェスを総ナメ!!


Gloria『What The Hell Have We Got To Lose』
古くはあのFall Out Boy、最近ではBroadwayを発掘したことで知られるUprising Recordsと契約をしたのがこのグロリア、Hit The Lights,This Time Next Yearなど次のNFGと呼ばれるバンドが大勢いる中でもひと際輝くポップ・センス!他のバンドに比べれば90年代よりの展開に、AllのChadを彷彿させるしゃがれ気味のボーカルがパンク色を高めています。#7にはNFGのボーカル、Jordanが参加!ということで NEW FOUND GLORY + ALL なサウンドです!