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マズア、3つ目の『戦争レクィエム』

2011年8月2日 (火)

巨匠マズア渾身のプログラム
ブリテンの『戦争レクィエム』ライヴ


heliconよりリリースされるブリテンの『戦争レクィエム』は、1961年の作曲から35周年を迎えた1996年にイスラエル・フィルがおこなったライヴの模様をおさめたもので、指揮は、過去のリリースを通じてこの作品にひときわ情熱を傾けてきたことで知られる巨匠マズアです。
 コヴェントリーにある聖ミカエル教会の大聖堂の献堂式のために委嘱された『戦争レクィエム』は、同教会が第2次大戦下のドイツ軍の爆撃から再建された経緯を踏まえて、かねて自らの最大の関心事であった反戦と平和への祈願というテーマを込めるべく、ブリテンが持てる力のすべてを注ぎ込んだ集大成的傑作。
 形式的には、ラテン語による通常のミサ典礼文に加えて、第一次世界大戦で夭折した戦争詩人ウィルフレッド・オーエンによる英文の詩が挿入される形が採られています。
 さらに、3管編成のオーケストラと室内アンサンブル、ソプラノ独唱、テノール独唱、バリトン独唱、混声合唱、少年合唱、ピアノにオルガンまで動員するという点もまたモニュメンタルな内容にふさわしい特徴となっています。
 1927年生まれの巨匠指揮者クルト・マズアは『戦争レクィエム』には格別の思い入れがあるようで、なじみの深いオケと実演で取り上げて、1992年2月に音楽監督を務めるニューヨーク・フィルを指揮してライヴ録音、2005年5月に首席指揮者を務めるロンドン・フィルを指揮してライヴ録音を発表していました。
 ちなみにマズアといえば、1989年10月9日、東西ドイツの統一に向けた激動の最中にライプツィヒで起きた「月曜デモ」に際して、武力行使を回避するよう当局に対話を呼び掛けて、平和的解決に導いたことで、人権活動家としても知られています。
 1992年以来、マズアが終身名誉客演指揮者を務めるイスラエル・フィルを指揮した『戦争レクィエム』は、精鋭プラハ・フィルハーモニー合唱団を招くなど公演にかけるマズアの強い意気込みがうかがえ、ここでも力のこもった演奏を聴くことができるものとおもわれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
ブリテン:戦争レクィエム Op.66

 イーディス・ウィーンズ(ソプラノ)
 ナイジェル・ロブソン(テノール)
 ホーカン・ハーゲゴール(バリトン)
 プラハ・フィルハーモニー合唱団(合唱指揮:パヴェル・キューン)
 アンコル児童合唱団(合唱指揮:ダフナ・ベン=ヨハナン)
 メンディ・ロダン(室内アンサンブル指揮)
 イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
 クルト・マズア(指揮)

 録音時期:1996年4月8日
 録音場所:テルアビブ、マン・オーディトリアム
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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戦争レクィエム マズア&イスラエル・フィル(1996)(2CD)

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ブリテン、ベンジャミン(1913-1976)

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発売日:2011年08月20日
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