ホルヘ・ルイス・プラッツ／サラゴサ・ライヴ

2011年7月31日 (日)

ホルヘ・ルイス・プラッツ
ライヴ・イン・サラゴサ

ASVレーベルにバティスと録音したラフマニノフのピアノ協奏曲における強烈な演奏で知られるエキサイティングなピアニスト、ホルヘ・ルイス・プラツのデッカ・デビュー盤。
　1956年7月3日、キューバのカマグエイに生まれたプラッツは、母国で学んだ後、モスクワのチャイコスフキー音楽院に留学し、その後もパリ音楽院とウィーン音楽芸術高等学院でパウル・バドゥラ＝スコダとマグダ・タリアフェロらに師事、ロン＝ティボー・コンクールなど複数のコンクールで優勝し、その鮮やかな手腕を世界に印象付けることとなりました。
　コンクール優勝後のプラッツは世界各国での演奏のほか、EMIやDG、IMP、ASVなどいくつかのレーベルのレコーディングもおこなっていましたが、長くキューバを活動の拠点としていたこともあって、現在はその多くが廃盤となっていたので、今回、デッカからのリサイタル盤の登場は歓迎されるところです。
　リサイタルがおこなわれた場所は、世界遺産でも知られるスペイン北東部の古都サラゴサ。曲目は得意とするラテン・レパートリーから選ばれており、詩情豊かなグラナドスの『ゴイェスカス』から、フラメンコのリズムの激しく高揚するレクオーナの『マラゲーニャ』まで、円熟期にある現在のプラッツの魅力を堪能できる内容となっています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・グラナドス：組曲『ゴイェスカス』
・ヴィラ＝ロボス：『ブラジル風バッハ第4番』
・ファリニャス：『アルタ・グラシア』
・セルヴァンテス：『キューバ舞曲集』
・レクオーナ：『マラゲーニャ』

　ホルヘ・ルイス・プラッツ（ピアノ）

　録音時期：2011年3月3日
　録音場所：オーディトリオ・デ・サラゴサ、スペイン
　録音方式：デジタル（ライヴ）