【7月17日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は16日、中国の反対を無視してチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世と米ホワイトハウス(White House)で会談し、チベット人の人権および文化的伝統を尊重する見解を示した。

 中国はただちに抗議し、ダライ・ラマと会談したオバマ大統領は世界の2大経済国である米中の関係を損なっていると非難した。

 ホワイトハウスはダライ・ラマ会談を控えめに演出し、会談はホワイトハウス内のプライベートな部屋「マップルーム(Map Room)」で週末に行われた。44分間に及んだ会談後には、考え込むようにダライ・ラマの話に聞き入るオバマ大統領の写真が公開された。

 ホワイトハウスは会談後に声明を発表し、「大統領は、独自の宗教的、文化的、言語的伝統を持つチベットとチベットの人びとを保護することへの強い支持を再度表明した」と述べ、「大統領は特に、中国国内のチベット人の人権擁護の重要性を強調した」と述べた。(c)AFP/Shaun Tandon