なでしこジャパンMF沢穂希(32=INAC)が、女子W杯ドイツ大会MVP候補に選出された。国際サッカー連盟が14日(日本時間15日)、発表した。今大会トップタイの4得点、ボランチとして相手攻撃も封じるなど攻守両面での貢献度から、現時点で受賞に最も近い1人。米国との決勝は17日(同18日)に行われる。

 「キング」から「クイーン」へ、力強いエールが送られた。J2横浜FCのFWカズ(三浦知良=44)は、横浜市内で練習後になでしこジャパンのMF沢穂希に、「連戦で疲れはあるでしょうが、短期勝負は経験しているし、今まで通りチームを引っ張っていくんじゃないかな」と期待。決勝を戦う米国は、準々決勝のブラジル戦をテレビ観戦したという。「五分五分以上の試合ができる。楽しみにしてます」と続けた。

 2人は同じ場所で汗を流していたことがある。90年代前半、カズがいたV川崎(現東京V)と読売ベレーザ(現日テレ)は練習場を共にしていた。それから十数年…。頂点を目の前にしている沢に「5回もW杯に出てる。僕からアドバイスできることはないですよ」と敬意を込めた。