第17回アフリカ連合（AU）サミットが1日決議を行い、AUは国際刑事裁判所がこのほど出したリビアの指導者カダフィ氏逮捕令を執行しないと表明しました。

　二日間にわたって開かれたAUサミットは1日、ギニアの首都マラボで閉会しました。会議では決議が採択されました。この決議は「国際刑事裁判所の出したカダフィ氏逮捕令は、交渉を通じて、リビア危機の平和的な解決を目指して、リビア政府軍と反対勢力の間で斡旋するAUの努力を大きく妨げた。AUはこの逮捕令を執行しない。同時に、国連安保理がこれに介入し、リビア司法の公平と平和のために、国際裁判所のリビアに対する法的な行動を阻止するよう呼びかける」と述べています。

　この決議は、また、国際刑事裁判所に指名手配されているスーダンのバシル大統領の訪問を受けたチャドやケニア、ジブチなどのアフリカの国のために弁護を行い、これらの国の行為は不適切なものではなく、いずれも、各自の地域内で平和と安定を求めるためのものだ」と述べています。（翻訳：董燕華）国際・交流へ