アゴラの記事「冷静かつ深みのあるエネルギー政策論を」(澤昭裕氏)は、脱原発か原発推進かという短絡的な二元論でなく、冷静な形で今後のエネルギー政策を議論するべきであると主張する。この意見に筆者も完全に同意するが、ここでは、原発事故の代償としての処理費用について簡単に考察しておこう。といっても、政府はいまのところ、処理費用について確定的な金額を明らかにしていない。だが、朝日新聞(2011年5月3日)は「賠償