精神保健福祉の分野では、精神科医はわりと脇役で、社会復帰や自立支援にかかわる業種(市役所の福祉課職員、保健師、精神保健福祉士、民生委員、ときには弁護士や警察官なども)がメインとなって連携が成立している。その際、他職種の人達とお金の問題をディスカッションしながら、ふと右のようなことを思うことがある。――「お金に困っている人は、えてしてお金がかかる」んじゃないか――と。どういうことかというと、生活費