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茨城・行方で強風、倉庫倒壊 国道ふさぎ通行止め

強風で吹き飛ばされ、道路をふさいだ倉庫の屋根や壁=行方市小高
強風で吹き飛ばされ、道路をふさいだ倉庫の屋根や壁=行方市小高


12日午後4時半ごろから同5時ごろにかけて、茨城県内は大気の状態が不安定になり、各地で雷雨や強い風などに見舞われた。行方市小高では倉庫が強風で倒壊し、屋根や壁などが隣接する国道355号をふさいだ。同10時現在、通行止めが続いている。つくば市や鹿嶋市など県内5市では、計2100軒余りが一時停電した。

消防によると、同日午後5時21分、「風で建物が倒壊し道路をふさいでいる」と119番通報があった。国道に隣接する倉庫の屋根や壁などがめくれ上がるように国道に散乱し、上下線とも通行できなくなった。

水戸地方気象台によると、同日は発達した積乱雲が県内の西から東に移動し、午後5時ごろに行方市付近を通過。同市に隣接する鹿嶋市では当時、最大瞬間風速29・6㍍の非常に強い風が吹いていたという。

通行止めとなった国道近くに住む男性(75)は「倉庫が飛んだことに気付かないほど雨風が強かった」と話した。別の女性(82)は「瓦が飛ばされ、家に水が入ってしまった」と困惑した表情を浮かべた。

東京電力によると、同日午後4時以降、5分以上の停電があったのは、稲敷や牛久、つくば、鹿嶋、行方の5市。つくば市では約4時間にわたり約1230軒が停電した。

県防災危機管理課によると、同8時半現在、県内の建物被害は行方市の10軒。けが人などはなかった。

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