H2Aロケット47号機、8月26日打ち上げ 月探査機「SLIM」など搭載

 2023/07/11 21:55
H2Aロケット(資料写真)
H2Aロケット(資料写真)
 三菱重工業は11日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小型月面探査機「SLIM」とX線分光撮像衛星「XRISM」を搭載するH2Aロケット47号機を8月26日午前9時34分、南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げると発表した。

 SLIMは月面の狙った場所にピンポイントで着陸する技術の実証を目指す。XRISMは銀河や星の大規模な構造を明らかにすることに活用する。

 当初は5月ごろを予定していたが、打ち上げに失敗した「H3」1号機と同系エンジンを使用しているため、延期していた。予備期間は8月27日から9月15日。

 H2Aは2005年の7号機から1月の46号機まで40機連続で成功しており、成功率は97.82%。50号機で終了予定。

 新型基幹ロケットH3の1号機は3月に打ち上げられたが、2段目エンジンが着火せず指令破壊した。JAXAは、H3と共通する機器に対し、ショートや漏電する可能性がある場所に絶縁処置を施したり、検査を強化し部品の損傷の兆候がないかを確認したりするなど対策を講じていた。