鹿児島で2例目のエムポックス(サル痘)感染確認 1例目感染者との接触なし

 2023/07/11 19:29
エムポックスウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
エムポックスウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 鹿児島県は11日、県内在住の40代男性が「エムポックス」(サル痘)に感染したと発表した。県内では10日の発表に続き2例目。県健康増進課によると1例目の感染者との接触はない。

 男性は発疹や発熱、咽頭痛などの症状があり、医療機関を受診。11日に陽性が判明し、同日医療機関から発生届があった。容体は安定している。

 ウイルスに感染すると発症し、発熱や頭痛、リンパ節の腫れといった症状が生じた後に、発疹ができる。多くは2~4週間で自然に回復する。感染者の皮膚の病変や体液、血液などに接触して感染するとされる。

 同課は「エムポックスは4類感染症で比較的感染力も弱く、過度に心配する必要はない。県内でまん延していると言える状況ではない。症状がある場合はマスクや発疹部をガーゼで覆うなどの対策をとって受診してほしい」としている。