倍率は過去最低の2.2倍…教職員採用1次試験に1294人 人材確保へ25年度は1カ月前倒し 鹿児島県

 2023/07/11 08:00
 2024年度の鹿児島県公立学校教職員の採用選考1次試験が9日、鹿児島市の鶴丸高校など7会場であった。採用予定の590人程度に対し、1294人が受験。倍率は2.2倍で、過去10年で最低となった23年度の2.6倍を下回った。初めて会場が設けられた東京で11人、大阪では18人が受験した。2次試験は8月23日~9月7日。

 教員の職種別倍率は、小学校が1.3倍(前年度1.4倍)、中学校2.1倍(同2.7倍)、高校6.9倍(同7.6倍)。このほか、特別支援学校1.9倍(同3.0倍)、養護教諭3.5倍(3.4倍)などとなった。

 倍率が下がった背景について、県教育委員会教職員課は「35人学級や特別支援学級の増加で近年は採用を多くしている。その分、既卒者の正規採用が進み、受験する層が薄くなった」とみている。

 県教委は10日、25年度の1次試験日程を、1カ月ほど前倒しして6月16日とすることも発表した。早期化する民間企業の採用活動に対抗して、人材を確保するのが狙い。