パンダやコアラいないけど…ウサギなでなで癒やされます 半島唯一の動物園 入場無料、地域に愛され46年 鹿屋

 2023/07/10 17:28
ウサギをなでて喜ぶ子ども=鹿屋市向江町の市小動物園
ウサギをなでて喜ぶ子ども=鹿屋市向江町の市小動物園
 鹿児島県鹿屋市向江町には大隅半島唯一の動物園、市小動物園がある。広さ約5800平方メートルで、1977(昭和52)年に開園。インコやヤギ、キジなど約13種類が展示され、無料で楽しめる。園内中央に設けられたふれあい広場ではウサギに触れることができる。

 市内の幼稚園や小学校の遠足のほか、都城市など遠方から訪れる家族連れも多い。現在は市シルバー人材センターの会員6人で管理。餌のキャベツは地元のスーパーが提供するなど地域に支えられながら運営している。会員の船迫通さん(74)は「生き物相手で、病気の確認などに気を付けている。子どもたちの笑顔を見るとうれしい」と話す。

 福井県から地元鹿屋市に帰省中の会社員前薗直人さん(31)は家族4人で訪れた。長女の咲和ちゃん(2)は、座り込んだウサギをやさしくなでて笑顔。前薗さんは「小学生の頃よく来ていた懐かしい場所。子どもに目が届きやすく安心して楽しめる」と話した。

 開園時間午前9時~午後4時半。休園は年末年始。