30代男性がエムポックス(サル痘)感染 鹿児島県内で初確認、海外渡航歴なし

 2023/07/10 15:05
エムポックス(サル痘)ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
エムポックス(サル痘)ウイルスの電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)
 鹿児島県は10日、県内の30代男性の「エムポックス(サル痘)」感染を確認したと発表した。県内での感染確認は初めて。

 7日に陽性が判明し、8日に医療機関から管轄保健所に発生届があった。発疹、発熱などの症状がみられる。容体は安定している。男性は海外渡航歴はない。

 ◇エムポックス(サル痘)とは

 エムポックスウイルスに感染すると発症し、発熱や頭痛、リンパ節の腫れといった症状が生じた後に、顔などに発疹ができ水ぶくれとなる。多くは2~4週間で自然に回復するが、まれに重症化する。感染者の皮膚や体液、血液などに接触して感染するほか、寝具を介してうつることもある。世界的に男性同士の性的接触による感染報告が大多数となっている。天然痘のために開発されたワクチンに発症予防効果がある。

 今年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更された。

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