最古の水田 神楽奉納し豊作祈る 4年ぶり霧島神宮お田植え祭、国宝指定後初

 2023/06/06 21:02
田植えが進む中、奉納される霧島神楽=6日、霧島市霧島田口
田植えが進む中、奉納される霧島神楽=6日、霧島市霧島田口
 最古の水田とされる鹿児島県霧島市霧島田口の「狭名田(さなだ)の長田(おさだ)」で6日、霧島神宮のお田植え祭があった。開催は4年ぶりで国宝指定後初。すげがさに白装束、雨がっぱ姿の早乙女、早男約20人が苗を手植えし、秋の豊作を祈った。

 狭名田の長田は、神宮の南西約5キロの川沿いにある。ニニギノミコトが日本で初めて水稲を作った水田と伝えられる。神事の後、早乙女らは雨の降る田で横一列に並び稲苗を植えた。

 隣では天孫降臨にまつわる霧島神楽を奉納。ニニギノミコトから稲穂を授かった農民らが関係者や見学者に餅を配った。

 戦後途絶えていたが、1998年に同神宮と地元が共同で復活させた。霧島神宮のお田植え祭は、10日午前9時から近くの斎田でもある。