初便の搭乗率96% 香港定期路線が再開 鹿児島空港発着の国際定期便3年3カ月ぶり

 2023/06/05 18:15
再開した香港線の定期便で鹿児島空港に到着して歓迎を受ける乗客=5日、霧島市の同空港国際線ターミナル
再開した香港線の定期便で鹿児島空港に到着して歓迎を受ける乗客=5日、霧島市の同空港国際線ターミナル
 格安航空会社(LCC)の香港エクスプレスは5日、鹿児島-香港線の定期便を就航させた。新型コロナウイルスの影響で2020年3月から鹿児島空港(鹿児島県霧島市)の国際定期便は全便が運休しており、再開は約3年3カ月ぶり。

 同日正午過ぎ、乗客182人を乗せた香港発の第1便が到着。国際線ターミナルでは、県や県観光連盟の職員ら18人が、霧島茶や指宿市産かつおぶし、鹿児島の観光地をPRするチラシなどが入った手提げ袋を渡して歓迎した。

 第1便で初めて鹿児島を訪れたモウ・ケイコウさん(73)は「3年間で鹿児島旅行が3回キャンセルになっており、やっと念願がかなった。鹿児島では和牛、黒豚、刺し身などの食文化に触れたい」と笑顔で話した。

 香港エクスプレスによると、初便の搭乗率は96%。10月28日まで週3便、以降は毎日運航予定という。「鹿児島線再開をうれしく思っている。鹿児島からも多くの客を乗せ、香港の多様な文化を体験してもらいたい」とコメントした。

 コロナ前の鹿児島発着の国際定期便は、香港、ソウル、上海、台北の4路線あった。香港線以外の再開は未定。チャーター便では1〜4月にソウル線が運航、今月15日からは中華航空が台北線の運航を予定している。