鹿児島県姶良市蒲生の岡家具店内ギャラリーで、神秘的で美しい本物そっくりの木彫りのフクロウ展が開かれている。霧島市隼人の畠野尚利さん（７６）が「バードカービング」の手法で、世界中のフクロウを精巧に手作りした。会場では、まん丸の目を輝かせる約７０点のフクロウに出合うことができる。２９日まで。

　ナイフや電熱ペンでヒバ材を削り、アクリル絵の具で仕上げる。ふわりとした羽毛の質感を出すために、色付けした後にもう一度彫り直し、色をぼかす工夫をしているという。

　日本に生息する７０センチほどのシマフクロウのほか、世界一小さい手に乗るほどのサボテンフクロウ、アメリカワシミミズクなど普段は見られない種類も図鑑を見ながらほぼ実物大で再現した。スズメなど身の回りの野鳥も並ぶ。

　制作に１０日以上かけた作品もあり、畠野さんは「フクロウは人気があり、種類も多い。野鳥に興味を持ってもらうきっかけになれば」と話している。入場無料。４、１８日は休み。