韓国、国家安保室長が辞意 後任は駐米大使
【ソウル=甲原潤之介】韓国大統領府で外交・安全保障政策を担う金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長が29日、辞意を表明した。大統領府は後任に趙太庸(チョ・テヨン)駐米大使を充てる人事を内定したと明らかにした。2022年に発足した尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権で国家安保室長が交代するのは初めて。
金氏は米韓同盟の強化や日韓関係の改善の土台ができたことを辞職の理由に挙げた。4月の尹大統領の訪米まで1カ月を切り、準備がヤマ場を迎える。大統領府関係者は趙氏の後任の駐米大使について「速やかに選定し米政府に同意(アグレマン)を要請する」とした。
次期国家安保室長の趙氏は外交官出身。外務第1次官などを歴任し、国会議員を経て尹政権発足後に駐米大使に就いた。