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第82期名人戦

初防衛を目指す藤井聡太名人に、豊島将之九段が渡辺明九段に名人位を奪われて以来5期ぶりの復位を期して臨みます。

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第81期名人戦A級順位戦 藤井聡太王将-稲葉陽八段 第41局の1

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相性

 A級最終局「将棋界の一番長い日」が2日、静岡市「浮月楼」で開催された。前日はファンを招いての開会式。登壇したA級棋士10人の姿は壮観だった。後半は渡辺明名人、青野照市九段、東和男八段によるトークショーが行われた。

 注目の挑戦争い。広瀬章人八段と藤井聡太王将が6勝2敗で首位並走。2人が負けると3敗勢にもチャンスがある。渡辺名人は当事者だけにしゃべりにくそうだった。心中をくみ取り両ベテランが話をつないだ。質問コーナーで熱心なファンが「相性」について尋ねた。他意はないだろうが、会場にいた業界の人間は敏感に反応したはず。

 渡辺名人に「相性」とくれば、どうしたって藤井が思い浮かぶ。天下の名人が全く勝てない。本来なら覇権を争ってしかるべき関係なのに、信じられないほど負け越しているのだ。棋王戦に続いて、名人戦七番勝負も藤井が名乗りを上げそうな勢い。渡辺名人は戦々恐々だろう。マイクを持った渡辺名人は「相性は技術論で説明できる」といった趣旨で答え、天敵の名は口にしなかった。

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