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学会リポート◎日本放射線腫瘍学会2022
放射線治療の進歩で食道癌・頭頸部癌における化学放射線療法は重要な選択肢に
高精度放射線治療の導入と放射線治療の品質保証が進む

2022/12/09
八倉巻尚子=医学ライター

 癌領域における新薬や治療法の開発は臨床試験の積み重ねによるものであり、多施設臨床試験グループが果たしてきた役割は大きいが、試験の立案・実施には時間がかかり苦労も多かった。その中で照射技術の進歩や品質保証が進められ、放射線治療は癌治療のモダリティの1つとして、治療成績の向上に寄与してきた。

 11月に開催された日本放射線腫瘍学会第35回学術大会の特別企画1「エキスパートに聞く、最新臨床試験から考える治療戦略~放射線治療、食道癌、頭頸部癌~」では、化学放射線療法を中心に、国内外の臨床試験のこれまでの流れと最新情報が紹介され、臨床試験の立案や実施における苦労話も語られた。

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