関西国際空港、新国内線エリアをオープン 物販や飲食エリア充実

関西エアポートは、関西国際空港第1ターミナルの新国内線エリアを、10月26日にオープンした。

リノベーションの基本コンセプトは「KIX Terminal 1の再設計」で、国際線と国内線のエリア配置を見直した。国際線のキャパシティを拡大し、制限エリアの商業機能を充実させている。4つのフェーズに分けて工事を実施し、今回は「フェーズ1」として、2021年5月28日に工事を開始している。

今回オープンしたのは制限エリアで、「関西旅日記」、「ローソン」の物販店2店鋪、「ぼてぢゅう 1946」、「Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU」、「天ぷら 圓堂」、「サンマルクカフェ+R」の飲食店4店鋪を設け、商業エリアの面積を約5倍の1,130平方メートルに広げた。共用ラウンジ「ラウンジKAISAI」のオープンに伴い、「ANA LOUNGE」と「サクララウンジ」は閉鎖された。

各航空会社のチェックインカウンター、出発口、到着口の位置も変わった。保安検査場はかつてファミリーマートが位置していた場所の1か所に集約し、スマートレーンを6台導入している。到着口は2階中央から1階南側に移設し、バゲージクレームは3基新設した。

日本航空(JAL)は8月30日から新カウンターを使用しており、全日本空輸(ANA)は10月26日から使用を開始している。

10月1日には先行して、一般エリアにフードコート「Tasty Street」など、商業施設7店鋪をオープンした。フードコートには、「杵屋麦丸」、「たこ焼割烹たこ昌」、「まいどおおきに関空食堂」、「どうとんぼり神座」、「カレーハウス サンマルコ」が出店。「マクドナルド」、「ココカラファイン」が出店する。

同日時点での工事進捗率は50%超。駐機可能スポット数は国際線が34から39へ拡大し、国内線は9から8へ縮小する。2023年冬には国際線商業エリアをオープンし、2025年春にはグランドオープンを予定している。2026年秋には国際線商業エリアを拡張する。リノベーション完了後の想定年間取扱旅客数は、国際線が3,000万人、国内線が600万人となる見通し。