フライヤーズ・ライツ、航空機の最低座席基準を定めるよう求める FAAに請願書

フライヤーズ・ライツ

フライヤーズ・ライツは、航空機の最低座席基準を定めるよう、アメリカ連邦航空局(FAA)に求める請願書を提出した。

2018年のFAAの再承認法では、2019年10月5日までに最適座席基準を公布するように求めていたものの、プロセスは開始されていないとしており、期限から3年を経過したことから、請願書を提出した。

フライヤーズ・ライツの請願では、人口の90%から92%を収容できる座席の寸法を提案している。これは、緊急脱出やエコノミークラス症候群、不時着時の緊急姿勢、パーソナルスペースへの侵入といった4点を考慮した上で決めたもの。年々座席は小さくなる一方、乗客は肥大化、高齢化しているとした。

請願書は、人間工学、人口統計学、医学、安全性に関する研究、報告、統計など200近く含まれた、26ページの内容。座席幅は20.1インチ、シートピッチは32.1インチを最低基準にするよう提案している。これまでに行われた請願では、利用者から支持を受ける一方で、FAAや航空会社は反対している。

フライヤーズ・ライツは航空旅行者の保護団体で、アメリカ連邦航空局の航空規則制定諮問委員会、緊急避難規則制定諮問委員会で委員を務める、ポール・ハドソン氏が代表。ポール・ハドソン氏は、1988年にパンアメリカン航空103便の墜落事故で、娘を亡くしている。