高音質イヤホン、Pixel Buds Proを使って再実感。Googleってハードウェアも得意だよね

  • author Andrew Liszewski - Gizmodo US
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  • Rina Fukazu
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高音質イヤホン、Pixel Buds Proを使って再実感。Googleってハードウェアも得意だよね
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

2022年8月3日の記事を編集して再掲載しています。

ついにノイズキャンセリング機能搭載!(しかも優秀)

今から5年前に販売された初代のGoogle(グーグル)Pixel Budsは正直、イマイチでした。Apple(アップル)のAirPodsに続くように登場したは良いものの、使い勝手が悪く不評…。それから3年経ち、完全なる再設計を経て登場したのがPixel Buds(2020)。完全ワイヤレスとなり、評価もなかなか。さらにその良いとこどりとして登場したのが、Pixel Buds Aシリーズ。1万円ちょっとという手ごろさ。でも、どれもノイズキャンセリング機能はありませんでした。

今回新たに登場したPixel Buds Proは、初代と比べたらもう真逆といっていいほどのエクスペリエンスだとか。販売価格は2万3800円で、現在のところGoogleのイヤホンで最高値。とはいえ音質ばっちりで、装着感が快適、アクティブノイズキャンセリング機能搭載で周囲のノイズを遮断するのを得意としているそうです。なんだか期待しても良いかも…!? 米Gizmodoのレビューがこちら。

Google Pixel Buds Pro

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Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

これは何?:アクティブノイズキャンセリング搭載のPixel Budsワイヤレスイヤホン4代目。

いくら? :2万3800円

好きなところ:バッテリー駆動時間の長さ、音質の良さ、卵型充電ケースのポータブル感

好きじゃないところ:ワイヤレスイヤホンで2万円越えはちょっと高く感じること、安定感を得られるウィングが(旧モデルにはあったのに)なくなったこと

ハードウェアのマイナーチェンジ

旧モデルと比べて物理的にはあまり変化を感じられないのが、Google Pixel Budsシリーズの面白いところ。いわば、「不備がなければ変更すべきところはない」みたいなスタンスです。

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Pixel Buds Proのケースは、形も大きさもポケットに入れて持ち運ぶのにちょうどいい
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

マット感のある充電ケースは、Pixel Buds(2020)、Pixel Buds Aシリーズと同じく卵型。ポケットに入れて持ち運ぶには文句なしの形・大きさ。

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(左)Pixel Buds Pro(右)AirPods Pro
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

これまでいろいろなイヤホンを試したきたなかで、充電ケースはAppleのAirPods Proがダントツでお気に入りだったのですが、今はPixel Buds Proが一番だと思っています。個人的にはこの蓋で開けては閉める、を繰り返すのがツボ。

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USB-C ケーブルのほか、Qiワイヤレス充電パッドでも充電できる
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

充電にはUSB-Cケーブル、Qiワイヤレス充電パッドが使えます。後者はPixel Buds Aシリーズではできなかったこと。ケース後ろ側にBluetoothペアリングモード/工場出荷時リセット用スイッチがあります。

バッテリー駆動時間は11時間。旧モデルでは5時間だったのに比べるとかなり伸びました。が、アクティブノイズキャンセリング機能をオンにすると7時間に減ります。とはいえ、これは平均的には良いほう。Googleいわく、5分間充電ケースに入れておけば、ノイズキャンセリング機能オンでさらに1時間使えるとのこと。

ウィングがないのはどう?

これはGoogleのハードウェア製品全般でいえることですが、デザインに革新的な要素はあまりなく、明るいカラーバリエーションも避けている印象があります。

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レモングラス色
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

充電ケースは外側が白で、内側が黒。イヤホンはCharcoal(チャコール)、Fog(フォグ)、Coral(コーラル)、Lemongrass(レモングラス)の4色展開。カラーバリエーションがたくさんあるわけではないですが、だからといって購入を断念するという人は少ないはず。

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耳馴染みの良い装着感
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

実際にイヤホンを耳に入れてみると、かなり快適。ステムレスデザインで、ちょっとだけAirPods Proよりも耳なじみが良いのではないかと思っています。

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Pixel Buds Pro(左)は、AirPods Pro(右)で採用されたステムデザインをなくし、かなりコンパクトで快適
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

気になるのは、旧モデルにあった小さなシリコン製ウィングがなくなったこと。Pixel Buds(2020)、Pixel Buds Aシリーズにあったウィングは、特に運動中などイヤホンの安定感をキープするのに便利でした。

ただ、付属のシリコン製イヤーチップ3種類のなかから一番小さいものに交換すると、かなり安定的で快適な装着感になるのでおすすめです。

ノイズキャンセリングはAirPods Pro超え

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メッシュマイクのおかげで、通話中の音声品質、ノイズキャンセリング機能はかなり優秀
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

アクティブノイズキャンセリング機能は独自のプロセッサー搭載。この機能をきっかけにイヤホンを新しく購入する人もいるかもしれません。

現在のところ、ノイズキャンセリング機能によって"完全に音無しの世界"はありません。でも、Pixel Buds Proでは、この機能をオン・オフに切り替えると違いが明らか。オフィスやカフェなどでは高周波の喋り声を拾うこともありますが、扇風機の音は見事にかき消してくれます。Apple AirPods Proを軽々越えているように感じられますが、ソニーのWF-1000XM4ほどガチガチの高精度ではありません(ちなみに装着感で比べるとPixel Buds Proの勝ちで、ソニーよりうまく全体的なバランスをとっている印象)。

音質も見事!

ワイヤレスイヤホンとしてはかなり大きめの11mmドライバー搭載で、音質はかなり、かなり良いです。ただ、Apple AirPods Proがうまくバランスを取っているのに比べると、Pixel Buds Proは低域が若干ヘビーに感じることも。たとえばMartin Solveigの『Smash』を流すと、最初のうちはリズムが気持ち良いのですが、後々そればかりが気になったりしました。特に音量が大きいと音が歪んだり、エレキギターとボーカルの喧嘩みたいな状況になったり。とはいえ全体的な音質は見事だといえます。

Googleが推しているVolume EQ機能では、どんな環境でもできるだけ良い音にしてくれるとか。これは音量が小さいときに、低域をブーストするような効果も含まれているようですが、正直あまり違いは感じられませんでした。でも、通話音質は、静かなオフィスでも賑やかなスーパーでも、かなりよかったです。

今のところはAndroid向け

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11mmドライバー搭載で満足感のある音質
Photo: Andrew Liszewski - Gizmodo US

Apple AirPods Proと比べて、ノイズキャンセリング機能も音質も優秀なPixel Buds Pro。iPhone、iPad、MacBookと簡単にペアリングできるのは、他のワイヤレスイヤホンと同じく。ただ、AirPodsとiPhoneの相性が良いように、Pixel Buds ProはAndroid端末との方がよりスムーズなエクスペリエンスを期待できそうです(たとえばGoogleアシスタントに声をかけて音声操作するなど)。

今回のレビューの大半はiPhone 12 Proを使用していましたが、基本的には問題なかったです。が、アクティブノイズキャンセリングの切り替えのほか、高度な設定をいじりづらいなどはありました。iPhoneユーザーなら今年後半まで新製品のニュースがないか、待てる人は待った方が良いかもしれません。でも、端末の垣根を越えてPixel Buds Proが魅力的なことには間違いないです。

グーグルイベントが近づいてきた! ということで、前回のGoogle I/Oで発表された5つのPixelデバイスをおさらい

2022年5月12日の記事を一部編集して再掲載しています。スマホにイヤホン、タブレット、そしてWear OSのウォッチ!Googleが開催した前回のデベロッパ...

https://www.gizmodo.jp/2022/10/google-pixel-devices-matome-1.html

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