そうだ、コルマール行こう
アルザス地方、ドイツとの国境にあり、ドイツの田舎っぽい木組みが美しいかわいいお家が並ぶ美しい村々が点在することで人気の観光エリアです。
フランスの北東部に位置しますが、フランスの玄関口、パリを拠点にすると結構遠いのです。電車で2時間半です。
今度フランスに行った時には行ってみたいと思いながらなかなか行く機会がなかったわけです。今回スイスのバーゼルに滞在していたわけですが、これはまたとないチャンスなのです。
フランス、ドイツと国境を接しているバーゼルは、そもそも空港はフランス国内にあり、バーゼル市内にある鉄道駅にはフランスやドイツと繋がっている路線があるのです。
アルザスの人気の街、Colmar(コルマール)へは、バーゼル駅から約1時間弱。
俄然、手軽なお出かけ感があります。
ある日、目が覚めた私は「あ、そうだ、コルマール行こう」と思ったわけです。My Favorite thingsが鳴り出して止まりません。
バーゼル(Basel)SBB駅の端っこの方にフランス行きの鉄道駅、Bâle駅があります。バーゼルのフランス語表記です!かつて使われていただろう関税の小さな建物もあります。
切符は自販機でも買えるようですが、英語表記に切り替えられないorもしくは切り替え方がわかず、何より使い方が難解で近くにいたお兄さんに助けてもらおうと声をかけましたが、その人もわからず諦めました。急いでBasel SBB駅のインフォメーションへ戻り、カウンターデスクで切符を買い、1時間に1本しかない電車に滑り込みセーフで乗りました。
機械の使い勝手ひとつとっても、スイスの素晴らしさを実感。フランス意味不明すぎるし、英語使えないとかマジで不親切。
そして急いでチケット買ったのに、検札来てくれなかった…。
でも、フランス・アルザス地方の電車は、ころんとしてかわいいですね。
コルマール駅
着きました!11時過ぎに着きました。ちょっと曇っています。
駅なかも雰囲気があって素敵でした。
旧市街まで10分ほど歩きます。
コルマールの街並み
「ハウルの動く城」や「美女と野獣」の舞台のモデルになったと言われているコルマールです。かわいい〜。
かわいい〜。
かわいい〜。(語彙力)
そして、ハウルの動く城でモデルになったという建物がこちら。
特徴的な窓のある塔がファンタジーの世界にマッチしますね!螺旋階段が中にあるのかな?
しかもコルマールにはソフィの帽子屋さんを彷彿とさせるお店もあるんですよ!
素敵すぎるんですけど!
「ハウルの動く城」は必ずこの夏もう一度見ます。
コルマールにもリトルベニス的な場所があります。
人気のエリアで、ゴンドラ的なものに乗ることもできます。
なんか、こういうのよくありますよね。ハートの鍵。
ウンターリンデン美術館
小さなかわいい街、コルマールですが、世界中からこれを目当てに人が来る美術館があります。ウンターリンデン美術館はツーリストインフォメーションのすぐ目の前。
なんと言っても目玉は「イーゼンハイムの祭壇画」です。
元修道院の建物の中で展示されています。グリューネヴァルトの代表作と言われています。
キリストの磔の絵などは見れば見るほど痛々しく、苦しい。
多くの人がこの大作の前で動けなくなっていました。
観音開きのパネルは見やすいように個別に展示されていました。模型があるので元々の仕組みを確認することができます。
大胆かつ細密に描かれていて
すごい迫力でした。
他にもクラーナハのちょっと怖いかわい子ちゃんとか、色々いい作品がありました。
古代から近代までバラエティ豊かな品揃えでこんな地方にある美術館としてはかなりのレベルの高さでした。
お腹が空いたので、美術館のレストランでランチ。フルコースだと19ユーロですが、前菜+メインorメイン+デザートなら15ユーロ。これだ!前菜とメインをいただきました。一番安い白ワインも合わせて20ユーロ以内におさまります。スイスに比べると激安!!
前菜「仔牛舌のカルパッチョ」お、美味しい〜〜〜!!なんだこれ!!
メインはお魚にしました。カレー風味の不思議なソース。フランス料理って複雑〜。
やばい、フレンチ最高や〜。
ワインでお顔真っ赤っか。満足〜。
デザートを抜いたのは、どうせその辺のカフェで休憩するだろうと見込んでのこと。
ハウルの動く城のモデルになった建物の近くのカフェでテラス席に座りました。
フランスといえばエクレアだろう、と注文。
エクレアに関しては、「やはりパリの味には敵わないな」と思ってしまいましたが、パリだとちんちくりんの日本人はなかなかテラスに案内してもらえないような気がするので、テラス席に案内してもらえたと言う優越感と気さくな感じのご主人で大変満足しました。
店内はアンティークな感じで超かわいかったです。店内の方が楽しい、と言う人も少なくないはず。
マスコットキャラクターはコウノトリ
アルザス地方のお土産といえば、アルザスワインとかクグロフとか美味しいものが色々あるのですが、お土産物屋さんで目についたのがコウノトリをあしらった諸々グッズ。
赤いクチバシであるのがアルザスのコウノトリの特徴なのだそうです。幸せを運んでくる春のシンボル。黒い嘴のコウノトリと区別するのにシュバシコウと言う名があるそうです。
おしゃれなものもあれば、商業的に消費されまくっているような感じもあります。それにしてもこんなにコウノトリがマスコット化しているなんて知らなかった。
さあ、そろそろ帰ろうか〜。
と、空を見上げた時に…あれ?
あれあれ?
かなり大きい鳥が飛んでる。
白い体に翼の先が黒い。
コウノトリだ!!
写真ではわかりにくいけど!!
本当になんだか幸せな気持ちになりました。バーゼルに戻って、リサイクルショップにあったアルザス地方のベッコフ鍋というのを買いました。オーバル型でかわいいのです。定価で買うと高いからね!ちょっとお得な気分です。(この時はまだ郵送費問題に気づいていない…)