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ゲーミングチェアとは、長い時間座っても疲れにくく、長時間のゲームプレイの負担を大きく軽減してくれるゲーミングに特化した椅子です。e-Sports(イースポーツ)に参戦するプロゲーマーが多く愛用するなど、ゲームファンの間では人気のアイテムでした。
そんなゲーミングチェアには、ヘッドレストやオットマン、クッションが付いていたり、メッシュやファブリックなどの素材を駆使しています。その快適さから、テレワーク人口の増加と共に、「ゲーミングチェアが長時間のデスクワークにも適している」と今注目を集めています。
このページでは、ゲーミングチェアの座り心地が快適な理由や、人気メーカーの紹介、そして「AKRacing」や「GTRACING」などの人気メーカーのおすすめのゲーミングチェアを紹介します。
ゲーミングチェアの選び方
生地の素材はレザー? ファブリック?
まずは、ゲーミングチェアの座面と背もたれに使われている素材を確認しましょう。
レザー(合成皮革)
汚れに強く、うっかりジュースやお菓子をこぼしたとしても、サッと拭けば清潔に保ちやすい素材です。見た目に高級感もあります。一方で、長時間座わると蒸れやすいでしょう。
ファブリック(布)
通気性を重視するならファブリックがおすすめ。長時間の仕事やゲームでも蒸れにくいはずです。また、レザーよりも滑りづらいため、姿勢が崩れにくいこともメリットとなります。
ヘッドレストとアームレストをチェック
ゲーミングチェアはシートバック(背もたれ)が高く、頭までカバーされます。さらに、「ヘッドレスト」という首の部分を支える小さな枕のようなパーツが用意されており、これがあると、寄りかかったままでも仕事やゲームがしやすくなるので、必要と感じる人はチェックしましょう。
また、ほとんどのゲーミングチェアにはアームレスト(肘掛け)がついています。肘掛けには、製品によって高さや角度の調整機能があります。こうした機能があると使い心地がよりよくなるので、購入前にチェックするとよいでしょう。
リクライニング機能・フットレスト(オットマン)
ほぼすべてのゲーミングチェアに、背もたれの角度を変えられるリクライニング機能がついています。ただ、調整できる角度は製品によって違うので、こだわりがある人は必ずチェックしましょう。
また、脚を伸ばせるフットレストが内蔵されているゲーミングチェアなら、リクライニングと合わせてリラックス度が高まります。仕事に疲れてちょっと休憩したいとき、リラックスした姿勢でゲームをしたいときに便利です。
また、別売りのオットマンが用意されている製品もあります。必要に応じて追加購入するのもよいでしょう。
おすすめのゲーミングチェア17選
仕事や勉強におすすめのゲーミングチェアを紹介します。安い製品やオットマン付きの製品もラインナップしています。
「AKRacing」「DXRacer」と並ぶ、ゲーミングチェアの三大人気メーカーがこの「GTRACING」です。機能性を確保しつつも、リーズナブルな価格で人気。Amazonの口コミも2000件を超えており、その実力は確かと言えるでしょう。ゲーミングチェア入門用として、初心者にもおすすめです。
- 座面高さの調整幅:42cm~50cm
- 耐荷重約:約136kg
- 重量:約24.18kg
ヨーロッパで人気のコチラのゲーミングチェアは、リーズナブルながらオットマンが内蔵されています。そのため、165度まで倒れる背もたれと、オットマンを組み合わせれば、仮眠をとることも可能。10cm厚のウレタンフォームを使った座面で、座り心地も快適です。
- 座面高さの調整幅:41cm~50cm
- 耐荷重:約136kg
- 重量:約24.1kg
PC用電源やパソコンケース、メモリなどのPCパーツの人気ブランド「CORSAIR(コルセア) 」は、eスポーツのためにPCを自作するユーザーの間で人気の高いアメリカのブランドです。
コルセアには現在5モデルのゲーミングチェアがありますが、この「T3 RUSH」は、形状記憶フォームを使用したランバーサポートや、滑りにくく蒸れづらいファブリック素材を表皮に使い、特に快適性を重視したモデルとなっています。
カラーは4色あり、めずらしいブラウンも用意されています。どのカラーもシックでインテリアに馴染みやすいことが特徴です。
- 座面高さの調整幅:48cm~58cm
- 耐荷重:120KG
- 重量:19.9kg
DXRacerは、ゲーミングチェアのパイオニアとして人気。それでいて価格が抑えられており、手が届きやすいのも実に魅力です。
この「Formula DXR V2」はDXRacerの人気製品の第2弾で、海外製品ながら、適正身長155cm以上と、日本人でも使いやすいサイズ感であるのも大きな魅力です。耐荷重も従来の80kgから100kgに向上しており、より幅広い人が使えるようになりました。
- 座面高さの調整幅:42cm~52cm
- 耐荷重:約100kg
- 重量:約24.5kg
アームレストの位置が自由に調整できるなど、体型に合わせた細かいセッティングが可能なハイエンドモデルのゲーミングチェアです。深い座面と幅の広い背もたれが疲労を軽減し、長時間のゲームやテレワークも快適に過ごせます。日本人に合わせた低めの座面もポイントです。
- 座面高さの調整幅:32cm~39cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約25kg
「ゲーミングチェアの座り心地の良さをオフィスチェアとしても活用したい」、という思いから開発されたゲーミングチェアです。身体の動きに合わせて座面が沈み込むチルト機能で体圧を分散できるので、背中や腰の負担を軽減します。
- 座面高さの調整幅:36.5cm~43cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約28kg
ゲーミングチェアの人気ブランドの1つ、「AKRacing」のエントリーモデルがコチラの「WOLF(ヴォルフ)」です。JIS規格に基づく耐久試験をクリアしており、クオリティの高さはお墨付き。日本人の体型に合わせた設計で、座り心地も抜群です。
- 座面高さの調整幅:33cm~40cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約25kg
オフィス家具大手のイトーキも、ゲーミングチェア業界に参戦しています。この「X FOUCUS CHAIR」は、形状や機能はゲーミングチェアのまま、インテリアになじむファブリックを使っているのが大きな魅力です。しかも、3年保証がついているのもおすすめのポイント。
- 座面高さの調整幅:43cm~52.5cm
- 耐荷重:-
- 重量:約19.3kg
高級オフィスチェア「エルゴヒューマン」などを手掛ける、関家具が手掛けるゲーミングチェアが「Contieaks(コンティ―クス)」です。蒸れにくいジャージー素材なので、長時間のゲームやデスクワークも快適です。JIS規格に基づく耐久試験済みなので、長期間の使用にもおすすめ。
- 座面高さの調整幅:42.5cm~50cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約21kg
サイドサポートの高さを抑えた、ゲーミングチェアらしくないデザインが特徴の「Titlis(ティトリス)」。座面横にサポートがないため、あぐらをかいたり、脚を組みたい方にもおすすめです。座面幅が51cmと広いので、大柄な方でも快適に座れるでしょう。
- 座面高さの調整幅:45cm~53cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約24kg
手頃な価格ながら、オットマンを内蔵したゲーミングチェアです。アームレストは前後上下の調整に加えて回転もできるので、体格に合わせて最適なポジションに調整できます。JIS規格に基づく耐久試験済みで、表皮も耐久性に優れたPUレザーを採用。長期間の使用にもおすすめです。
- 座面高さの調整幅:41cm~47cm
- 耐荷重:約150kg
- 重量:約20kg
世界初のメッシュ素材を使ったゲーミングチェアです。高級オフィスチェアでは定番の素材で、蒸れずに座れる快適性はお墨付き。ゲームや仕事で長時間座る人や、暑がりで汗をかきやすい人におすすめの製品です。
裏面メッシュ素材のヘッドレストもついており、長時間の使用でも体が疲れづらい配慮がされています。また、海外メーカーの製品ですが、低座面モデルが用意されており、小柄な日本人でもしっかり足がつくのもうれしい点です。
- 座面高さの調整幅:44cm~52cm
- 耐荷重:約100kg
- 重量:―
ドイツのゲーミングチェアブランド「noblechairs(ノーブルチェアーズ)」。ドイツ製高級車のシートにインスパイアされたという、スタイリッシュかつラグジュアリーな雰囲気が魅力のゲーミングチェアです。
堅牢性の高いスチール製フレームを使い、座面にはヘタりにくい高密度のウレタンを使用。安定感のある座り心地が長く続きます。高価な製品ですが、欧米の第三者機関による安全性・耐久性の基準試験をクリアしており、品質も証明されています。
少々高価でも、長く使えるゲーミングチェアを探している人におすすめです。
- 座面高さの調整幅:46cm~52.5cm
- 耐荷重:約120kg
- 重量:約27kg
12cmもの厚みがある座面と背もたれで、ふんわりした座り心地のゲーミングチェアです。座面は高級なベッドにも使われるポケットコイルをウレタンクッションで挟み込んだ4層構造になっています。
長時間座っていても疲れにくく、インテリアにも馴染みやすいデザインなので、ソファ代わりとして使う人も多い製品です。カラーバリエーションが3色あるので、お部屋に合ったものを選べます。
- 座面高さの調整幅:43~49cm
- 耐荷重約:100kg
- 重量:20.1kg
黒字に緑の差し色が印象的な、人気ゲーミングブランド「Razer」。この「Iskur(イスクル)」は、上位モデルのゲーミングチェアで腰を支えるランバーサポートが充実しています。
多くの製品は腰の部分は固定式で、クッションを入れて調整を行いますが、この製品は可動式となっていて座る人の腰のカーブに密着させられます。そのため、長い時間座っていても腰が痛くなりづらく快適です。ゲームはもちろん、デスクワークにもおすすめできます。
- 適した身長:170~190cm
- 耐荷重約:136kg
- 重量:30.3kg
ドイツのゲーミングチェアブランド「noblechairs(ノーブルチェアーズ)」の人気製品です。日本の住宅環境を考えて静音キャスターを採用し、小柄な日本人向けに座面が低く下げられるようになっています。
大柄なドイツ人が座れるよう座面の幅に余裕があります。また、骨組みにはスチールフレームを使い耐荷重も150kgあるため、大柄な人でも快適に使えるでしょう。
- 座面高さの調整幅:43.5~50cm
- 耐荷重約:150kg
- 重量:28kg
Amazonでも人気を集める「Dowinx(ドウンクス)」のゲーミングチェアは、中国ブランドらしくコストパフォーマンスの高さが魅力。このLS-6689は、シックな色合いとデザインで、落ち着いたインテリアにも似合う製品です。
チェア内部には約13cm厚のスポンジを使用しており、座り心地もさることながら、通気性がよく長時間の使用でも蒸れにくくなっています。また、USB給電で腰の部分が振動する機能がついているのもユニークです。
- 座面高さの調整幅:46~54cm
- 耐荷重約:165kg
- 重量:23kg
ゲーミングチェアの人気メーカーを紹介
ここからはゲーミングチェアブランドとして人気のおすすめメーカーを紹介します。
世界有数のゲーミングチェアブランドが「AKRacing(AKレーシング)」です。プロ用のレーシングカー用シートにルーツを持ち、品質の高さは折り紙付き。ゲーミングチェアの分野でもその経験を活かし、人間工学に基づいた座り心地の良さと、高いデザイン性で人気を集めています。
オフィス向けのゲーミングチェア「Premiumシリーズ」もラインナップ。黒を基調にしたクールなデザインで、自宅のワークスペースにもなじみやすくなっています。
ゲーミングチェアのパイオニアとして知られるメーカーの1つが、「DXRacer(デラックスレーサー)」です。カーレース用のシートも製造しており、その知識をゲーミングチェアにフィードバックした製品を発表しています。
世界の主要なeスポーツ競技会において、公式ゲーミングチェアサプライヤーとして選ばれています。それでいながら比較的価格が安く、手が届きやすい製品が多い点もおすすめメーカーたるゆえんです。
「AKRacing」や「DXRacer」というゲーミングチェアのパイオニアブランドと並び、Amazonなどのネット通販で高い評価を集めているのが、「GTRACING(ジーティーレーシング)」です。
人気の秘訣は2~3万円台で手に入るという安い価格と、珍しい機能性にあります。商品の中には、背もたれにスピーカーが付いたゲーミングチェアやマッサージ機能を搭載したものもあります。
「Contieaks」は、高級オフィスチェア「エルゴヒューマン」などを手掛ける関家具によるプロジェクトブランドです。日本人の体格や使用環境を徹底的に分析している点が最大の特徴であり魅力です。
ゲームパッドを持ったらアームレストに肘が乗らないという問題や、小柄な方の悩みとなっている「足が床に届かなくて集中できない」といった問題など、ユーザーの声を活かした企画設計で画期的なプロダクツを生み出してきました。
1890年創業の東京都中央区に本社を置くイトーキ。2019年から販売を開始したゲーミングチェアは、老舗家具メーカーの経験を活かし、オフィスやインテリアにもなじみやすいデザインが特徴です。
そんなオフィスで培った知恵を活かし、eスポーツユーザーではなくとも使いやすい仕様になっています。アニメ「エヴァンゲリオン」とコラボしたゲーミングチェアもラインナップし、人気を集めています。
まとめ
ゲーミングチェアはスポーティなデザインである反面、インテリアになじみにくいという声もありました。ですが、最近では黒を基調にしたシックなデザインなど、自宅のワークスペースにも取り入れやすいゲーミングチェアが多く発売されています。
長時間座っていても疲れにくいゲーミングチェアを、自宅での仕事用の椅子選びの選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。