イカ、ついに宇宙へ

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イカ、ついに宇宙へ

何百万年の昔、原始人類は星瞬く夜空を見上げて思ったものです。「いつになったらあの空の彼方にイカを飛ばせる日がくるの?」―その時が今ついに来たれり!

今日(16日)最後の打ち上げに成功したスペースシャトル「エンデバー」号。あの中にはなんと、ホタルダンゴイカが積まれていたんです。ええ、そうですとも、ホタルダンゴイカ。

ホタルダンゴイカは、ちっちゃくて光るイカちゃん。

New Scientistなどの報道によりますと、このホタルダンゴイカの赤ちゃんを宇宙に持っていって食べる...のではなく、イカが光るのを助けるバクテリアに微小重力がどんな影響を与えるか調べるそうですよ。

病原体は宇宙空間の方が速く増殖し悪性になることが、これまでの研究で分かっています。2006年にはサルモネラ菌をスペースシャトルで宇宙に運んだのですが、地球に戻ったらマウスを死に至らしめる確率が普通の3倍近くまで上がってたんですね。ならば良性のバクテリアはどうなるのか? というのが今回の実験のポイント。

きっと地球にもメリットがあるんでしょう。いやあ、税金かけた甲斐ありました。以上、NASAが最後の最後に宇宙にちっこいイカを飛ばしてくれた、というニュースでした!

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Adrian Chen(原文/satomi)