望遠レンズで100メートル先の露天風呂を盗撮 鹿児島県職員ら3容疑者逮捕 迷彩服着て森に潜む

 2021/12/04 15:00
 静岡県警は3日までに、共謀して兵庫県内の露天風呂に入浴中の女性を盗撮したとして、兵庫県迷惑防止条例違反の疑いで、鹿児島県職員の男(40)=鹿屋市打馬2丁目=ら3人を逮捕した。他にも関わった仲間がおり、各地で盗撮を繰り返したとみて調べている。

 ほかに逮捕されたのは、茨城県行方市内宿、無職の男(49)▽岡山市北区三野3丁目、無職の男(32)。静岡県警は3人の認否を明らかにしていない。

 逮捕容疑は、共謀して9月下旬、兵庫県内で露天風呂に入浴中の女性を望遠レンズ付きのビデオカメラで盗撮した疑い。森に隠れるための迷彩服を着け、100メートル以上離れた場所から撮影していたとみている。

 静岡県警によると、32歳の男が10月、静岡県藤枝市内の駐車場で職務質問を受けた際、車内から見つかったのこぎりについて「盗撮に邪魔な木を切るため」と話したことで容疑が浮上した。3人は会員制交流サイト(SNS)を通して知り合ったとみられる。

 鹿児島県によると、職員の男は2013年4月に入庁。県立病院課や統計課などを経て、20年9月から大隅地域振興局(鹿屋市)の建設総務課に所属している。勤務態度は真面目だったという。

 兒島優一土木部長は「県職員が逮捕されるという事態が生じたことは誠に遺憾。県民の皆さまに大変申し訳なく思う」とのコメントを出した。