4連勝で「幻の第6局」 将棋・藤井竜王 決戦の地、指宿訪れ「いつか来たいと思ってた」

 2021/12/04 08:38
児童らに拍手で見送られる藤井聡太竜王=3日、指宿市の今和泉小学校
児童らに拍手で見送られる藤井聡太竜王=3日、指宿市の今和泉小学校
 将棋の藤井聡太竜王(19)が3日、鹿児島県指宿市を訪れ、地元の小学生らと交流した。竜王戦7番勝負を初戦から4連勝し、指宿白水館で予定されていた第6局がなくなったため、将棋連盟などが企画。竜王初戴冠と、史上最年少での四冠(竜王・王位・叡王・棋聖)獲得を祝った。出迎えた将棋ファンからは、早くも来年の対局を待ち望む声が聞かれた。

 午後3時半、指宿市の今和泉小学校を訪れた藤井竜王は黒いスーツ姿。深く一礼して会場の体育館に入ると、児童らが拍手で出迎え、花束を贈った。

 藤井竜王は「指宿は初めて。竜王戦の中継を見ていつか来たいと思っていた」と話し、歓迎に感謝を述べた。児童から「将棋をするときに大切にしていることは」と聞かれると、「一手一手納得できるまで考えたい」などと答えた。

 5年の橋口名月さんは「あきらめず、まっすぐ取り組むすごい人だと思った」と話した。