NTTドコモは2021年12月3日、スマートフォン決済サービス「d払い」で午後4時54分ごろから一部サービスが利用しにくい事象が発生したと公表した。同社は障害発生直前に誤った通知を利用者に同報し、この誤通知をきっかけにアクセスが集中、利用しにくくなったと分析している。

 障害内容は「d払い」のアプリを起動できなかったり、起動しても決済画面が表示できなかったりといった内容だ。午後6時57分頃にサービスが復旧したと公表した。

障害発生時のd払いアプリの画面
障害発生時のd払いアプリの画面
(撮影:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 障害を呼び込んだ誤通知は「テスト テストです」という内容。同社によれば午後4時50分頃から利用者への同報配信が始まった。通知を見た利用者がd払いアプリを起動した結果、サーバーへの負荷が増加してサービスが利用しにくくなったと同社はみている。誤配信に気付き、午後5時3分頃に通知の配信を停止したという。

配信された誤通知
配信された誤通知
(撮影:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 誤通知を配信した原因や、誤配信した利用者数などは調査中である。同社によれば、コード決済式のd払いの利用者は2021年9月時点で3284万人である。