全375文字

 デジタル活用・推進は自社でグリップすることが大前提。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を、DXパートナー(ITベンダー)に丸投げするのは厳禁である。

 とはいえ、外部のコンサルティング会社やITベンダーの支援を仰ぐべきケースはある。ではどんな会社に仕事を任せるべきなのか、悩んでいる企業は少なくない。

 戦略立案や企画などの段階で、DXパートナーに求めることは何か。日清食品ホールディングス・執行役員CIO(最高情報責任者)を2021年3月末まで務め、同社でDXをけん引してきた喜多羅滋夫氏にこう尋ねた。名物CIOの注文は3つ。早速見てみよう。

喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
喜多羅株式会社 Chief Evangelist(元・日清食品ホールディングス 執行役員CIO)の喜多羅滋夫氏
(撮影:村田 和聡)
[画像のクリックで拡大表示]

Chapter14の要点

  • 「デジタル活用・推進は自社でグリップする」が大前提
  • 外部パートナーへの丸投げでは成功しない
  • 「豊富な事例」と「課題の理解力」を求める
  • 「一緒に汗をかきながら学ぶ」という姿勢が大切