ヤフーは2021年12月2日、「Yahoo!広告」のさらなる安全性向上を目的に、インターネット広告の掲載先の品質解析などを手がけるDoubleVerify(ダブルベリファイ)が提供するリアルタイム不正解析機能を導入したと発表した。

 同機能は、DoubleVerifyの解析結果を基に、広告リクエストが発生した瞬間に不正の有無を判定する。不正と検知した場合は事前に制御し、広告配信を停止する。これにより、広告主は特別な手続きや追加費用を支払うことなく、アドフラウド排除とブランドセーフティー確保が標準実装された環境でYahoo!広告(ディスプレイ広告)を利用できる。DoubleVerifyのリアルタイムによるアドフラウド排除およびブランドセーフティー確保の機能を広告プラットフォーム全体に標準装備するのは「Yahoo! JAPAN」が初めてという。

今回導入したリアルタイム不正解析機能のイメージ
今回導入したリアルタイム不正解析機能のイメージ
(出所:発表資料から)
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 Yahoo! JAPANはこれまでも広告配信を厳正に審査しており、2018年10月にはアドフラウドへの対策を強化し、約5900件の広告配信を停止した。2019年5月には「広告品質における3つの価値と6つの対策項目」を独自に定義し、2020年8月からは定期的に「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開している。 さらにデジタル広告品質認証機構(JICDAQ)が定める「アドフラウドを含む無効トラフィックの除外」と「広告掲載先品質に伴うブランドセーフティーの確保」に関わる業務について、認証基準に適合した事業者として認証を取得している。

発表資料