多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N

毎秒1トンの水が流下!熊野那智大社のご神体「那智の滝」

全国各地には、その地域の風土や文化によって育まれた独自の音があります。
『多田しげおの気分爽快!!~朝からP•O•N』「日本音の旅」のコーナーでは、そんな各地の音を毎週1つずつ紹介しています。

11月29日の放送で取り上げたのは、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町・熊野那智大社の「那智の滝」。落差133mの断崖に沿って毎秒1トンの水が流下する、大きく美しい滝です。

熊野茄子代謝の禰宜・小賀真樹さんにお話を伺いました。

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海からも拝める滝

那智の滝は「熊野那智大社」、また熊野那智大社の別宮「飛瀧(ひろう)神社」のご神体でもあります。

以前、観光で訪れたことがあるという多田しげお。「山の中に、綺麗な、そして大きな一本筋の滝が流れていて。相当遠くからでも見えて。近づけば近づくほど、本当に大きな滝ですね!」と振り返ります。

那智の滝は「日本三大名瀑」のひとつ。小賀さんによると、沖合からも山筋に滝が見えるんだとか。

「地元の方たちにとってみれば、昔から手を合わせたくなるようなイメージだったんでしょうね」と理解する多田に、「古来より、そういうところでご神体としてお祀り申し上げているというのもあるんでしょうね」と小賀さん。
 

48の滝が点在

一般的に、那智の滝といえば「一の滝」を指します。しかしその上流には「二の滝」「三の滝」など、全部で48の滝が点在しているのです。

二の滝・三の滝があるエリアは神域のため、立ち入ることができるのは決められた期間のみ。許可をもらう、那智大社でお祓いをするなど、いくつかの制約があります。

「毎日ね、この御滝を見てらっしゃて。日々、顔は滝の様子は違うものですか?」と尋ねる多田。

小賀さんは「滝の水の流れは日々違います。地元の方が滝の“顔”と表現をするように、いろいろな顔を見せていただけます」と教えてくれました。
 

季節で変わる滝の“顔”

多田「今朝はどんなお顔ですか?」
小賀さん「本当に冬の静けさの中に、すーっとした水の流れで。大変綺麗な表情をされています」

春夏秋冬、季節によっても滝の表情は変わります。

冬は、水量は減るものの水枯れはしません。
夏の水量の多いときは、ドーッという轟音が響く顔を見せてくれるそうです。

「すごいいい表情を見せていただいておりますね」と小賀さん。
 

しめ縄張り替えの神事

那智の滝の上流には“しめ縄”が張られていて、年に2回、神職の方が張り替える神事が行われています。今年2度目の張り替えは、12月27日です。

落差130mを超える滝の上流、とてつもない高さです。

「はっきり言って、怖くないんですか?」と単刀直入に尋ねる多田に、「日本全国、神社でご奉仕させていただいていて、あの御滝の上でしめ縄を掛け替えさせていただけるなんてことはないもので。大変ありがたくいつもさせてもらっています。怖さは、まるっきりないです」と小賀さん。

「来年こそは落ち着いたお年になれば、今年はそういう思いで張り替えさせていただこうかなとは思っております」とのことでした。
(minto)
 
多田しげおの気分爽快!!~朝からP・O・N
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2021年11月29日07時39分~抜粋

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