NTT西日本の契約管理システムに障害が発生し、光回線関連の各種注文を受け付けられない状態に陥っていることが、2021年5月21日までに分かった。原因は光回線の契約管理システム更新時のトラブル。同社によると、5月21日午後6時時点で復旧の見通しは立っていない。5月21日以降に予定されていた開通工事についても実施のめどが立たなくなっている。

 影響を受けているのは、家庭向けの「フレッツ光」、法人向けの専用線サービス、同社がプロバイダーなどに卸提供している「光コラボレーション」の光回線。同社はこれらの光回線の契約を管理するシステムを更新するため、5月8日から開通工事を制限。11日以降は注文受付も停止してメンテナンス期間に入っていた。当初の予定では注文受付を17日、開通工事を21日にそれぞれ再開する予定だった。

 同社はシステム障害の詳細について明らかにしていないが、「新システムへの切り替えの過程でトラブルが発生した」(広報室)。同社は5月17日、注文受付の再開日を当初の17日から25日へ延期すると発表。そのうえで「開通工事再開日の21日までに間に合うよう対処しようとしたが、18日夜の段階で間に合わないと判断した」。これを受けて同社は、21日以降に予定していた工事を取りやめている。「21日以降の工事は日程を再度調整しているが、現時点で工事日のめどをお伝えできない状況」(同)という。

 同社は障害の起こった契約管理システムについて「できる限り速やかに復旧させたい」(同)としている。