妄想ふくらむー!
未来のカーオーディオシステムは座席と一体化され、さらには格納式のスピーカーまでつけられちゃう。これ、サムスンの「デジタル・コックピット2021」 (詳しくはこちらとこちら)の一部としてお披露目されたJBLの格納式スピーカーのコンセプトです。こんなオーディオシステムがあったら永遠にドライブしてたい!
動くカラオケボックス
クルマで遠出をすると、なにを聴くかで同乗者の意見が分かれますよね。みんなが『炎』を熱唱しているうちはまだいいですけど、そのうちラジオ聞きたいヤツ、テレビ見たいヤツ、暗めのポストロックに浸りたいヤツがそれぞれ主張してきて、最終的には運転してる人が独断を下すことになります。
ならば、とJBLブランドを傘下に持つハーマン・インターナショナル(サムスンの子会社)が提案しているのが「Personal Audio Headrest Platform」。同乗している人がそれぞれ好きなコンテンツを堪能できるよう、座席のヘッドレスト部分にオーディオシステムが組み込まれています。音量はもちろんのこと、イコライザを調整して自分好みのサウンドを作ることも可能。没入感こそすごいけど、外部からの音を物理的に遮断していないので運転の妨げにはならず。いいバランスです。
プレミアムオプションの「Personal Headrest Plus」はヘッドレストからスピーカーを搭載した2本のアームがニョキニョキっと伸びてきて、座っている人の頭部を心地よいサラウンドサウンドで満たす仕様に。
4人いたら4人分の独立したオーディオシステムが提供されるので、ラジオ・ポッドキャスト・音楽・ゲーム、なんでもござれです。もう「この曲とばして!」と急かされることもありません。ただし、音が混ざって隣の人からにらまれないよう、音量はほどほどにしておきたいですけどね。
移動手段なのか、究極のエンタメスペースなのか
すでに一部のクルマのヘッドレストにはオーディオシステムが実装されているみたいですが、まだまだ「プレミアムオーディオ」という位置づけで、一般的に普及するには時間を要しそうです。
しかしながら、今後自律運転や自動運転技術が発達していくにつれて、クルマがただの移動手段ではなく、移動しながら余興を楽しむ空間としてのニーズが高まっていきそう。その流れの中で、カーオーディオシステムはかなり重要な役割を果たしそうです。