新型SUBARU BRZが世界初公開! 注目のパワーユニット、水平対向エンジンは2.4Lへと排気量拡大でパワーアップ!!

■エンジンの進化やボディ剛性の強化により、ピュアスポーツとして全方位で大きく進化

SUBARU BRZ
世界初公開された2代目の新型SUBARU BRZ

SUBARUとトヨタによる共同開発で生まれたSUBARUのBRZ、トヨタ86は、2012年3月にBRZ、同年4月に発売されました。2代目となる新型のティザーサイトもオープンしていて、公開を楽しみにしていたファンの方も多いでしょう。

そんな中、2020年11月18日、SUBARUは、新型SUBARU BRZ(米国仕様車)を世界初公開しました。今回の新型BRZも、トヨタと共同開発され、業務提携するトヨタの豊田章男社長が掲げる「もっといいクルマづくりの追求」の取り組みを通じて開発されたモデルと位置づけられています。

世界初公開された新型BRZは、初代が提供してきたスポーツカーならではの走りの愉しさをさらに充実させたモデルで、全方位で大幅な進化を遂げているといいます。具体的には、一部のファンからニーズのあったと想像できるモアパワーに対応。注目のエンジンは、初代の2.0Lから排気量が拡大され、新型の2.4L水平対向4気筒エンジンが搭載されます。同エンジンは、筒内直接+ポート燃料噴射装置を備える「TOYOTA D-4S」で、最高出力228hp(231ps)、最大トルク184lb.-ft(249.47Nm)を発揮。吸排気性能の強化を徹底し、フリクション低減により、トルクが15%向上し、レスポンスも素早く、滑らかに高回転まで吹け上がるそうで、これによりスポーツカーらしいフィーリング、力強い加速を堪能できるとしています。

SUBARU BRZ
新型BRZのリヤビュー

AT車はSPORTモードの制御が進化。車両がスポーツ走行中と判断すると、ドライバーの意思や操作に応じて、最適なシフト操作を自動的に行うことで、よりダイレクト感のあるコーナリングを可能にするそうです。また、ボディ再構築に際し、「スバルグローバルプラットフォーム」の開発から得た知見が採り入れられ、インナーフレーム構造や構造用接着剤などを採用。初代に対してフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%も向上。ステアリングの応答性も高まり、より軽快なフットワークと、旋回時のトラクション性能の向上が得られたとしています。

上屋ではルーフとフード、フロントフェンダーに軽量なアルミを採用され、エンジン出力や安全性の向上に伴う重量増を抑制すると共に、前後左右重量の適正化、さらなる低重心化によって運動性能が高められたというのも朗報。こうした、エンジンの排気量拡大によるパワーアップ、トルクの向上、ボディ剛性の強化などにより、さらなる本格派FRスポーツに変身しているはず。

SUBARU BRZ
サイドシルスポイラー、フロントフェンダー後方に配したエアアウトレットを用意

足元では、18インチアルミホイール装着車(Limited)に、215/40R18サイズのミシュラン「パイロットスポーツ4 タイヤ」が備わり、優れたコントロール性能と応答性能で、走りの愉しさをさらに高めたそう。ほかにも「Premium」に215/45R17 サイズのタイヤを用意。サスペンションは、フロントがストラット式独立懸架/、リヤがダブルウィッシュボーン式独立懸架となっています。また、安全装備では、運転支援システムの「アイサイト」がAT車に標準装備されるのもトピックス。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロールにより、安全で快適なロングドライブ性能も引き上げられています。

ほかにも、高張力鋼板の採用拡大などによりボディが強化され、各種エアバッグをはじめとする乗員保護システムを強化することで、衝突安全性能の向上が図られていますとのことです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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