衛星テレビ広告協議会(CAB-J)は2020年11月18日、同日開催のオンラインセミナーで、CS・BSペイテレビ(有料放送)の接触率調査の手法を2021年4月に刷新すると発表した。

 CAB-Jは2007年から「機械式ペイテレビ接触率共同調査」を実施し、ペイテレビの視聴状況を把握してきた。2021年4月からは、ビデオリサーチが行っている全国32地区視聴率からペイテレビの視聴動向を分離・集計し、「テレビ接触率 全国ペイテレビ調査」としてデータを提供する予定である。地上放送と無料BS放送で使用している調査パネルの活用により、信頼性と利便性を高めるとともに、ペイテレビ広告の価値向上に努める。

 2021年4月の調査手法刷新により、個人ベースの調査期間が年間52週になるほか(現在は年間12週)、毎分のデータ収集が可能になる(現在は5分ごとに収集)。調査エリアは5地区(関東、関西、名古屋、北部九州、札幌)から全国32地区47都道府県に拡大する。調査エリア拡大に伴い、測定世帯数も増加する。現在の測定世帯数は600世帯だが、新調査では2000世帯程度からのペイテレビ接触率データの取得を見込んでいる。