スカパーJSATと日本テレビグループのPLAYは2020年10月26日、両社が保有するアセットを活用して国内外の動画配信サービスを支援する事業の実現に向けた取り組みを開始したと発表した。

 放送の同時配信をはじめとしたリニア配信を安定した環境で行うためには、ネットワーク回線やエンコーダーの配備、出演者情報といったメタデータの運用などに多くの手間とコストがかかり、コンテンツプロバイダーとOTTサービス事業者にとっての負担となっている。一方、スカパーJSATが保有するスカパー東京メディアセンター(TMC)には、多くの放送用素材が集約されている。またPLAYが展開するメディアクラウドは配信ソリューションとして多くのOTTサービスで利用されている。

 スカパーJSATとPLAYは、TMCとメディアクラウドを直結し密に連携することで、OTTサービス向け素材の集積地(HUB)としての役割を果たす「メディアHUBクラウド」を構築する。メディアHUBクラウドの下で、コンテンツプロバイダーとOTTサービス事業者の双方が国内外の多くのライブコンテンツやチャンネル、メタデータを保有できるようにする。

「メディアHUBクラウド」のイメージ
「メディアHUBクラウド」のイメージ
(発表資料から)
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 コンテンツプロバイダーとOTTサービス事業者の作業負担を軽減し、手間をかけることなく、多くのコンテンツを扱えるようにするとしている。低コストで信頼性の高い配信手段の提供を目指す。