イスラエルの音声テクノロジー企業audioburstの日本法人であるオーディオバーストは2020年9月25日、audioburstが日本で提供するオーディオコンテンツサプライヤー向けプロダクト「audioburst Creators」の導入に関して、ニッポン放送およびエフエム東京とそれぞれ契約を締結したと発表した。

 audioburstは2015年創業のイスラエル発の音声テクノロジースタートアップであり、音声コンテンツ大規模リポジトリ(分割・インデックス化された大量のデータベース)と呼ぶものを開発している。

 ディープラーニング技術などの人工知能と、自然言語処理技術や意図解釈技術などを使って様々な音声コンテンツを分析処理し、自動的にインデックス付けを行う。burst(バースト)と呼ばれる短尺の音声(オーディオ)を大量に自動生成して、「探しやすく、見つけやすく、聴きやすい」という新たな聴取体験の提供を目指している。

 ニッポン放送とは2020年4月に「audioburst Creators」の試験導入に伴うSNSでの実証試験を実施した。平常時と比べ、twitterにおけるインプレッションが149%増加し249%になった。さらにエンゲージメントが536%増加、エンゲージメント率が154%増加という結果が得られ、正式に導入することになったという。

 FM東京は、放送だけでなくデジタル領域においてもオーディオコンテンツを提供し、オーディオコンテンツ事業者としてのビジネス拡大を戦略の柱にしている。その戦略に対する貢献の期待から導入が決まったという。

 オーディオバーストは、audioburstが保有する優れた機能を活用し、高付加価値音声をマーケティングツールとして企業などが活用できるような事業展開も計画している。