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オリジナル稀少盤、アナログ・レコード優秀録音盤のアナログサウンド!
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2021年01月22日
秘曲探究◉北欧の祖国愛 マリアン・ミグダル アルヴェ・テレフセン ウルフ・ビョルリン ベルワルド・交響曲、協奏曲集
YIGZYCN
通販レコードのご案内その作風は、一言にいって「風変わり」。
《英ホワイト・アンド・ブラック・スタンプ・ドッグ黒文字盤》GB EMI SLS5096 マリアン・ミグダル アルヴェ・テレフセン ウルフ・ビョルリン ベルワルド・交響曲(全曲)&ピアノ協奏曲&ヴァイオリン協奏曲
ベルワルドの「ヴァイオリン協奏曲」は18~19世紀の変わり目の頃の作品だけあって、ベートーヴェンやパガニーニの協奏曲を髣髴とさせる初期ロマン派の香りがある。「ピアノ協奏曲ニ長調」は全3楽章切れ目無く演奏される20分ほどの作品で、これまでにロマンティックな知られざるピアノ協奏曲をいくつか聴きましたが、その中でもこれはとびきりチャーミング。ラフマニノフのような濃厚な大人のロマンスではなくスイーツな初恋。ショパン好きには是非とも薦めたい。
日本ではあまり知名度は高くないスウェーデンの作曲家。フランツ・アドルフ・ベルワルド(1796~1868)は、今でこそスウェーデンの重要な作曲家のひとりとして認識されているが、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるCD2枚組で、4つの交響曲を聴いたのが初めてでした。カラヤン、ベーム、バーンスタインを失って、日本でネーメ・ヤルヴィがトレンドの先端にいた頃で、未開の作曲家にとても興味があったこともあって躊躇なく購入。その作風は、一言にいって「風変わり」。でも、一聴してしまったら忘れがたい愛着が生まれてしまった。中学生の自分からシューベルトに心酔していたからでしょうか、ベルワルドの音楽にはシューベルトが内包されているように感じたのでした。
ベートーヴェンからシューベルト、ベルリオーズに引き継がれていく何か。それはブラームスを、ブルックナーを導く萌芽がある。音楽の三要素のリズムの動きが、旋回するようなシューベルトに似ている。編成の大きな管弦楽の厚ぼったい響きはベルリオーズ、ところが主に弦楽合奏を土台としているのでフレージングはブラームスを思い出させる。
ベルワルドが創作活動を行った時期というのは、若い頃にベートーヴェンが活躍する姿を目の当たりにしながら、その後シューマンやメンデルスゾーン、ショパンやリストが活躍する姿を横目で睨みながらの時期。そして、一時移り住んだパリではベルリオーズが大きな位置を占めていました。作風はシューベルトに似ていますが(年代もほぼ同じ)、それにベルリオーズがちょっと入ってもっと洗練させたような感じです。交響曲はLPレコード片面に収まる長さで、つまり、各楽章が短い。ブラームスを聴き馴染んでいても物足りなさを抱くだろう。時折オーケストラを盛大に鳴らす元気の良い表情は、シューベルトよりか、それともベルリオーズよりが聴衆に受け入れやすいのか演奏の組み立てには悩まされようが、音楽で伝えようとしているものにはブルックナーより雄弁で、シューベルト、ブラームス以上に、とても個性がある。だからこそハンスリックなどから「想像力とファンタジーに欠ける作曲家」という酷評を受けました。しかしながら、他方では彼の「ピアノ五重奏曲」を初見で弾いて、その出来映えを高く評価したリストのような音楽家もいたのです。
ところが、この診療所が成功をして財を築くことに成功すると、再びウィーンやパリに移り住んで創作活動を再開します。しかしながら、作曲家としての芽が出ることはなく、再びスウェーデンに戻ったベルワルドはガラス工房などを経営しながら創作活動を続けます。
晩年、ストックホルム音楽院の作曲科教授に任命されるなど、ようやくその業績が認められつつあった矢先に肺炎のため逝去する。その評価が確固たるものとなっていくのは彼が亡くなってからのことで、とりわけ、アウリンやステンハンマルら、スウェーデンの音楽家がベルワルドの作品を積極的に紹介し始めたことが契機となりました。そして、20世紀にはいると「スウェーデンのもっとも独創的でモダンな作曲家」と言われるようになっていくのです。 母国の後輩音楽家たちが、彼の作品を積極的に取り上げ、今日の再評価へとつながることになったベルワルドはその恵まれぬ創作活動の中においても多くの作品を残しているのですが、そのエッセンスが凝縮されているのが4つの交響曲だと言われています。
本盤の指揮者の演奏も母国の先輩作曲家を慈しんでいるのがわかる優れたもの。スウェーデンの指揮者のウルフ・ビョルリン(1933~93)は作曲家でもあったが、60歳で白血病で亡くなっている。
日本ではあまり知名度は高くないスウェーデンの作曲家。フランツ・アドルフ・ベルワルド(1796~1868)は、今でこそスウェーデンの重要な作曲家のひとりとして認識されているが、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるCD2枚組で、4つの交響曲を聴いたのが初めてでした。カラヤン、ベーム、バーンスタインを失って、日本でネーメ・ヤルヴィがトレンドの先端にいた頃で、未開の作曲家にとても興味があったこともあって躊躇なく購入。その作風は、一言にいって「風変わり」。でも、一聴してしまったら忘れがたい愛着が生まれてしまった。中学生の自分からシューベルトに心酔していたからでしょうか、ベルワルドの音楽にはシューベルトが内包されているように感じたのでした。
ベートーヴェンからシューベルト、ベルリオーズに引き継がれていく何か。それはブラームスを、ブルックナーを導く萌芽がある。音楽の三要素のリズムの動きが、旋回するようなシューベルトに似ている。編成の大きな管弦楽の厚ぼったい響きはベルリオーズ、ところが主に弦楽合奏を土台としているのでフレージングはブラームスを思い出させる。
ベルワルドが創作活動を行った時期というのは、若い頃にベートーヴェンが活躍する姿を目の当たりにしながら、その後シューマンやメンデルスゾーン、ショパンやリストが活躍する姿を横目で睨みながらの時期。そして、一時移り住んだパリではベルリオーズが大きな位置を占めていました。作風はシューベルトに似ていますが(年代もほぼ同じ)、それにベルリオーズがちょっと入ってもっと洗練させたような感じです。交響曲はLPレコード片面に収まる長さで、つまり、各楽章が短い。ブラームスを聴き馴染んでいても物足りなさを抱くだろう。時折オーケストラを盛大に鳴らす元気の良い表情は、シューベルトよりか、それともベルリオーズよりが聴衆に受け入れやすいのか演奏の組み立てには悩まされようが、音楽で伝えようとしているものにはブルックナーより雄弁で、シューベルト、ブラームス以上に、とても個性がある。だからこそハンスリックなどから「想像力とファンタジーに欠ける作曲家」という酷評を受けました。しかしながら、他方では彼の「ピアノ五重奏曲」を初見で弾いて、その出来映えを高く評価したリストのような音楽家もいたのです。
フランツ・アドルフ・ベルワルド(Franz Adolf Berwald, 1796年7月23日〜1868年4月3日)
ドイツから移住した音楽家の家系に生まれた彼は、幼いころから父親にヴァイオリンを学び、宮廷楽団などで演奏活動をはじめたという経歴を持っている。やがて独学で作曲にも手を染めるようになり、管弦楽曲や室内楽曲をはじめ、数多くの曲を作曲するが、一部の作品を除き、なかなか認められることはなく、1829年、ベルリンに留学し作曲を続けようとするが断念、39歳になった1835年には、整形外科の診療所を開業し生計を立てることになった。ところが、この診療所が成功をして財を築くことに成功すると、再びウィーンやパリに移り住んで創作活動を再開します。しかしながら、作曲家としての芽が出ることはなく、再びスウェーデンに戻ったベルワルドはガラス工房などを経営しながら創作活動を続けます。
晩年、ストックホルム音楽院の作曲科教授に任命されるなど、ようやくその業績が認められつつあった矢先に肺炎のため逝去する。その評価が確固たるものとなっていくのは彼が亡くなってからのことで、とりわけ、アウリンやステンハンマルら、スウェーデンの音楽家がベルワルドの作品を積極的に紹介し始めたことが契機となりました。そして、20世紀にはいると「スウェーデンのもっとも独創的でモダンな作曲家」と言われるようになっていくのです。
本盤の指揮者の演奏も母国の先輩作曲家を慈しんでいるのがわかる優れたもの。スウェーデンの指揮者のウルフ・ビョルリン(1933~93)は作曲家でもあったが、60歳で白血病で亡くなっている。
1976年ロンドン、アビーロード第1スタジオ録音。Engineer [Balance] – Stuart Eltham, Producer – John Willan.
通販レコード詳細・コンディション、価格
プロダクト
- レコード番号
- SLS5096
- 作曲家
- フランツ・アドルフ・ベルワルド
- 演奏者
- マリアン・ミグダル アルヴェ・テレフセン
- オーケストラ
- ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮者
- ウルフ・ビョルリン
- 録音種別
- STEREO
"W&B STAMP DOG" WITH BLACK LETTERING, STEREO 4枚組 (140g/140g/150g/140g), Release 1977, Stamper 1/1 1/1 1/2 1/1.
コンディション
- ジャケット状態
- M-
- レコード状態
- M-
- 製盤国
- GB(イギリス)盤
通販レコード
詳細の確認、購入手続きはオーダー番号のリンク先で行えます。- オーダー番号34-14769
- 販売価格8,000円(税別)
入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。
通販レコードの在庫、オーダーに際しまして
通販レコードは「オーダー番号」のリンクから確認とオーダーを行ってください。一部のアナログLPレコードとCDはアマゾンから販売しています。LP、CDの間違いのないように気をつけてください。
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通販サイトで毎日入荷、販売しています。
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