神楽坂の中心で大人なお寿司を。
場所は神楽坂を下から上がって途中を右へ。筑土八幡町方面へ行ってすぐの2階。
階段を上ると、背の低い扉が。
頭をぶつからないように潜ってみれば、落ち着いた店内。
親方は古家誠人さん、52歳。寿司屋の実家に生まれ、実家を手伝ったのち
なだ万賓館 新宿店の副料理長やグランド ハイアット東京にある
江戸前鮨店「六緑」で10年間料理長を務めた寿司職人。
古い鮨の字に、名字から家、一から始めるという意味で一を組み合わせた
店名「鮓家一(すしやはじめ)」
丹精を込め、魚の目利き、仕込み、料理、寿司、全てに妥協せずにお客様と
向き合って行く店を作りたいと、2018年4月オープン。
親方の後ろの壁がとても印象的。
自分が映えるようにと、こんなデザインにしたそうです。
この日もお任せでいただきます。
ホタルイカの酢味噌和え。定番ですが
プリッとした肉厚なものが仕入れの良さ、仕込みの丁寧さを物語る。
鬼海老
京都舞鶴からの直送品。実際に舞鶴にも行かれるそうで、質のいい
甘みと甲殻類の旨みがたっぷりな一品。
頭はしっかりと焼いて別で提供。
味噌までしっかりいただけるのは嬉しい。海老好きにはたまらないのです。
つぶ貝
しゃくしゃくとした食感を活かして。
握りに入ります。鮓家一さんのシャリは、お米は雪若丸。お酢は山吹、特醸優選、千鳥酢のブレンドで砂糖と塩は控えめにして、飽きのこないシャリを作っている。
墨烏賊
こちらも舞鶴直送のもの。バラバラに切ってすだちとゆずで。
そして、最後のトリュフ塩。烏賊の甘みを絶妙に引き立てて。
細魚
昆布締めしたものの上におぼろ昆布。
口に入れればおぼろ昆布はサッと溶けて、残る昆布の旨みの相乗効果。
淡白になりがちな味わいですが、この提供方法はいいですね。
小鰭
1週間寝かせたもの。酢が練れていてまろやかさを感じる。
中とろ
マグロは樋長さんから。赤身といい塩梅に混ざり合って美味。
舞鶴のものを使いながら和食の経験を活かして
旨みと甘み、おいしさのピークを丁寧に作り出す美味しいお寿司でした。