【サッカー男子決勝・四学香川西―大手前高松】後半19分、勝ち越しとなる2点目を決める四学香川西の箱崎(8)=県営球技場
(県営球技場)
▽男子決勝
四学香川西 2(0―0)1 大手前高松
(2―1)
▽得点者【四】箱崎(山内)箱崎(石田)【大】谷本
(四学香川西は2年ぶり10度目の優勝)
2年箱崎、逆転の2得点
後半6分に先制を許した約1分後、四学香川西の大浦監督が動く。最初の交代カードを切り、攻撃陣をシャッフル、MF箱崎を右サイドから元々の持ち場の左へ移す。これが当たった。その背番号「8」がチームを逆転勝ちに導くヒーローとなった。
交代から1分後。FW山内の横パスを受けた箱崎は、迷わず縦に仕掛けた。同時に進路上とカバーに回った2選手の動きを見定めると、「中が空いた」と中央に鋭くカットイン。寄せる相手をワンタッチで振り切り、右足でゴール右に決め、まず同点。
後半19分にはDF石田のロングキックを、前に走りながら右足でぴたりとトラップ。そのまま縦へ突破し、左足で上げたクロスが再びゴールネットを揺らした。
チーム最多の大会6点を挙げ、2年ぶりの優勝に貢献した2年生は「最高。攻められ、先に失点しても全員が諦めなかった」と汗をぬぐった。その言葉通り、技術の高い大手前高松に決定機の数で上回られた前半は、GK寒川が好守を連発。後半もDF陣が粘って、今大会初の失点を1で抑えたことが勝因の一つとなった。
ゲームキャプテンを務めたDF嶺は「両ワイドからの攻撃に加えて、今年のチームはつなぐ意識も高い。攻守の状況判断力を上げ、全国で戦いたい」と次の舞台を見据えた。