2019年(令和1年) 5月24日(金)付紙面より
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国土交通省酒田河川国道事務所は23日、建設中の日本海沿岸東北自動車道(日沿道)酒田みなと―遊佐間12キロのうち、酒田みなとインターチェンジ(IC)―遊佐比子IC(仮称)間5・5キロについて、2020年度までに開通すると発表した。日沿道が秋田県境側に向かって北に延伸する形となり、遊佐町に高速道路が達する。
酒田みなと―遊佐間は2009年度に新規事業化され、国交省が現在、建設工事を本格化させている。全体事業費約310億円。17年度末の事業費ベースの進捗(しんちょく)率は約44%、用地買収の進捗率は約93%。インターチェンジ(いずれも仮称)は「遊佐比子」「遊佐十里塚」「遊佐鳥海」が設けられる。設計速度80キロの2車線で、開通後は無料区間となる予定。
建設は酒田みなとICから遊佐比子ICにかけて集中的に行われ、日向川橋の建設や県道や市道を横断する橋の工事、藤塚地区などで改良工事が進められている。遊佐比子ICは酒田方面との間での乗り降りのハーフインターとなる。本年度は国の当初予算に50億3000万円が盛り込まれた。
酒田みなと―遊佐比子間が開通すれば、重要港湾・酒田港を核とした物流の活性化、観光振興、救急搬送エリア拡大などへの効果が期待される。