LIFESTYLE / Gourmet

東京會舘の改革を担う、現代フレンチ──「プルニエ」。【犬養裕美子の食ガイド】

人気、実力ともに十分な実績を携えて、日本初の鮮魚介専門店「レストランプルニエ」に50代での転身を決意したベテランシェフ。東京會舘が外部のシェフを招き入れるのは初の試みだ。名店の伝統を保持しながら、新たなる革新を担う、“旬”を迎えたシェフの充実の料理とは? ※『VOGUE JAPAN』2019年3月号 連載「Conceptual Cuisine」掲載記事。
国産 舌平目の洋酒蒸 ボンファム ¥5,700。これが松本シェフの新バージョン。日本の舌平目は身が薄く、上品な味わい。これにバターの強いソースは合わない。そこでカルバドス(りんごから造る蒸留酒)を煮詰めたソースでコクをプラス。

1月8日、「新しくて伝統的」というコンセプトのもとに東京會舘が生まれ変わった。中でも話題なのが、日本で最初の鮮魚介専門店「レストランプルニエ」。初めて外部からのシェフを迎え、伝統料理に現代フレンチを融合させる試みを始めた。その大役を担ったのが「レストラン FEU」で12年、シェフを務めた松本浩之氏だ。20代から注目された料理人で、フランスで6年間、星付きレストランで学び、帰国後もオリジナリティあふれる現代フレンチが多くのファンを魅了してきた。「東京會舘という偉大な歴史を持つレストランですから、昔からのお客様に認められなければ、というプレッシャーはあります。といっても、新しい“伝統料理”も提案していきたい」

スペシャリテ・舌平目の洋酒蒸ボンファムは新旧2種類用意しているとか。食べ比べてみるのも楽しい。私も松本ファンの一人、期待してます!

レストラン プルニエ
名物のローストビーフや洋食が楽しめる1F「ローストビーフ&グリル ロッシニ」、オールデイダイニング「ロッシニテラス」の東京會舘カレー、アフタヌーンティーセットも話題。2019年1月8日オープン。ランチコース ¥6,000~、ディナーコース ¥15,000~。アラカルトあり。

東京都千代田区丸の内3-2-1 東京會舘2F
Tel./050-3134-4890
営業時間/11:30~14:30 LO、17:30~21:30 LO(土・日・祝日~20:30 LO)
定休日/月曜 36 席、個室2(各6席)

犬養裕美子
レストラン・ジャーナリスト。「オリンピックに向けて、景気のイイ話は聞く。あるお寿司屋さんは大会2週間中を完全予約されたそう。その額、1億円! これも『おもてなし』?予約した席の権利を売る人も出てくるのでしょうか」

スーラール社 鴨フォワ・グラのテリーヌとコンソメのチューブ グリオットチェリーと黒トリュフのマルムラード ¥6,300。松本シェフが得意とするフォワグラ。なめらかで官能的!
チョコレートのグラッセとココナッツのムース“ダミエ” ¥3,200。繊細な食感を重視。
窓が大きく開き明るい店内。

レストラン プルニエ
名物のローストビーフや洋食が楽しめる1F「ローストビーフ&グリル ロッシニ」、オールデイダイニング「ロッシニテラス」の東京會舘カレー、アフタヌーンティーセットも話題。2019年1月8日オープン。ランチコース ¥6,000~、ディナーコース ¥15,000~。アラカルトあり。

東京都千代田区丸の内3-2-1 東京會舘2F
Tel./050-3134-4890 営業時間/11:30~14:30 LO、17:30~21:30 LO(土・日・祝日~20:30 LO) 定休日/月曜 36 席、個室2(各6席)

犬養裕美子
レストラン・ジャーナリスト。「オリンピックに向けて、景気のイイ話は聞く。あるお寿司屋さんは大会2週間中を完全予約されたそう。その額、1億円! これも『おもてなし』?予約した席の権利を売る人も出てくるのでしょうか」