米国株式市場でS&P4日ぶり反落、米中通商合意に不透明感

米国株式市場でS&P4日ぶり反落、米中通商合意に不透明感
 3月14日、米国株式市場は、米中通商合意を巡る不透明感がくすぶる中、S&P総合500種<.SPX>が4日ぶりに反落した。NYSEで11日撮影(2019年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米国株式市場は、米中通商合意を巡る不透明感がくすぶる中、S&P総合500種<.SPX>が4日ぶりに反落した。トランプ大統領は、中国との通商協議は順調に進捗しているとの認識を示した。ただ、最終的な合意が得られるかについては明言したくないとした。
ムニューシン財務長官は、米政府は通商交渉の場で中国側とあらゆる項目について議論しており、一部の争点で近く合意できるとの見通しを示した。
ブルームバーグは複数の匿名の情報筋の話として、米中貿易問題を巡るトランプ大統領と習近平国家主席の会談が今月は開催されず、早くても4月となる公算が大きいと伝えた。
中国に売り上げの多くを依存する半導体株が値下がりし、フィラデルフィア半導体指数<.SOX>は0.6%安。
ナショナル・セキュリティーズの首席市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は、中国との貿易や英国の欧州連合(EU)離脱などを巡る状況が明らかになるまで、レンジ取引になる可能性を指摘した。
中国への輸出額が突出しているボーイングは1%安。737MAX機の運航が世界各国で停止されるなどの問題も抱えている。
米フェイスブックは1.8%安の170.17ドル。交流サイトの「フェイスブック」や傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」、メッセージアプリ「ワッツアップ」の一部でアクセス障害が起き、ユーザーから苦情が相次いだ。
米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)は2.8%高の10.30ドル。カルプ最高経営責任者(CEO)は、2019年の業績に保守的な見通しを示した。会社として目標達成に真剣に取り組むと強調、20年以降は改善が期待できると約束した。
アップルは1.1%高。このところ上昇基調が続いている。コーウェンが投資判断「アウトパフォーム」、目標株価220ドルでカバーを開始したことが好感された。
1月の米新築一戸建て住宅販売戸数は、市場予想を下回った。[nL3N21149R]これを受け、フィラデルフィア住宅株指数<.HGX>が0.5%下落した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでも1.33対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25709.94 +7.05 +0.03 25692.31 25752.84 25621.31 <.DJI>
前営業日終値 25702.89
ナスダック総合 7630.91 -12.50 -0.16 7644.79 7653.10 7627.02 <.IXIC>
前営業日終値 7643.41
S&P総合500種 2808.48 -2.44 -0.09 2810.38 2815.00 2803.46 <.SPX>
前営業日終値 2810.92
ダウ輸送株20種 10345.54 -21.58 -0.21 <.DJT>
ダウ公共株15種 776.63 -0.60 -0.08 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1353.06 -7.71 -0.57 <.SOX>
VIX指数 13.50 +0.09 +0.67 <.VIX>
S&P一般消費財 868.50 -2.71 -0.31 <.SPLRCD>
S&P素材 346.65 -2.77 -0.79 <.SPLRCM>
S&P工業 625.86 -2.18 -0.35 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 564.34 -1.59 -0.28 <.SPLRCS>
S&P金融 439.74 +1.80 +0.41 <.SPSY>
S&P不動産 220.97 +0.09 +0.04 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 485.24 +0.28 +0.06 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1060.23 -2.70 -0.25 <.SPXHC>
S&P通信サービス 158.54 -0.63 -0.40 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1266.24 +2.57 +0.20 <.SPLRCT>
S&P公益事業 294.03 -0.40 -0.14 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.49億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21200 + 80 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 21170 + 50 大阪比 <0#NIY:>

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