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現代の子どもたちが、100年間の米給食に挑戦。

コンデナストが発刊するグルメ雑誌『Bon Appétit』が、100年の給食を忠実に再現。それらを初めて口にする現代の子どもたちの反応とは?

学校の給食は、生徒が授業を受けるために必要なエネルギーを供給すべき、大切な栄養源。空腹では、集中力を欠き、授業に身が入らない。

給食のメニューは、国柄や政治経済などが反映され、常に変化している。約9分間にわたる動画では、100年前から現在まで、アメリカの学校で支給されてきた給食が再現され、現代の子どもたちの反応を見ることができる。

3人に1人という児童の肥満増加が深刻な社会問題になっているアメリカ。現在では、栄養摂取目的中心から食育を意識した献立へ移行するべく、改めて給食のあり方が注目されているが、一体どのような歴史を辿ってきたのか。劇的な変化をご覧あれ。

1900年代は、まだ今のような形の給食が確立されておらず、ピクルスのみといった、なんともビジュアルも栄養も乏しい食事だ。大半の子どもたちは、昼食時に帰宅していたが、貧しい子どもたちには、当時の価値で1セントの食べ物を支給されていたそう。これには、現代の子どもたちからも「当時の子たちは、かわいそう」、「食べな方がマシ」といったコメントが。

1950年代は、ベビーブームの影響で給食の量産をスタート。チーズミートローフ、牛乳、ソーセージケーキ、ハムと豆のスカロップ、オレンジカスタードと、1回の食事の内容は種類豊かに。1952年には、給食は4億ドル以上の産業になっているほどだ。「当時で、この給食なら大満足」と、子どもたちから前向きな感想が登場。

1990年代に入ると、ファーストフード企業が、学校の食堂に進出し、子どもたちの大好物であるハンバーガーやタコス、フライドポテト、コーラなどが支給されるようになる。ただし、野菜が少なく、高カロリーな食事は、決して、健康を守っているとは言い難いだろう。

そして2010年代、オバマ大統領が子どもの飢餓撲滅を推進し、大きく食事内容が見直され始めた。サラダ、ハムとチーズのラップサラダ、低脂肪ミルク、クレメンタイン(マンダリン)など野菜を中心に、高い栄養基準が重視されている。

100年前から現在まで、これまでの給食の全貌は、以下の動画からご覧あれ。

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