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2018年以上の豊作!? 2019年に観るべき映画とドラマを先取り!

2019年は、大作映画と人気ドラマ新シリーズの本国公開が目白押し! Netflixオリジナルドラマ『ザ・クラウン』シーズン3からHBOの大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終章、そして映画界では、ジョーダン・ピールやグレタ・ガーウィグ、そしてクエンティン・タランティーノなど実力派監督たちが続々と新作を発表。映画版『ダウントン・アビー』やJ・J・エイブラムスが再びメガホンを取った『スター・ウォーズ エピソード9』まで、日本公開が待ち遠しすぎる要注目の14作品を一挙紹介!

映画『Where'd You Go, Bernadette?(原題)』

Photo: Wilson Webb-Anna Purna Pictures

映画『6才のボクが、大人になるまで。』(2014年)のリチャード・リンクレイター監督の最新作は、マリア・センプルのベストセラー小説『Where’d You Go Bernadette?』が原作。心配性の母親バーナデット・フォックスが、南極への家族旅行を前に失踪し、夫と娘がバーナデット捜索に乗り出すストーリーだ。バーナデットをケイト・ブランシェットが演じ、ビリー・クラダップ、クリステン・ウィグ、ジュディ・グリアなどの名俳優が脇を固めた。原作のファンたちが、すでに大きな期待を寄せる作品だ。

2019年3月アメリカ公開。日本公開日は未定。

映画『ダウントン・アビー』

Photo: Splash News

イギリスらしさ満載の大ヒットTVドラマシリーズ『ダウントン・アビー』が3年前に終了して以来、熱狂的なファンたちは、同作関連の新作を切望してきた。その願いを企画・脚本・製作総指揮を務めたジュリアン・フェロウズがついに聞き入れ、映画化が実現。本国イギリスで、今秋公開される予定だ。詳しい内容は不明だが、マギー・スミス、ミシェル・ドッカリー、ローラ・カーマイケルがクローリー家の新たな問題に取り組むストーリー。 ファンならずとも、要チェックだ。

2019年9月13日イギリス公開予定。日本公開日は未定。

映画『スター・ウォーズ』エピソード9

2015年に公開されたエピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より。Photo: Rex Features

銀河系を舞台にした『スター・ウォーズシリーズ』の実写映画のエピソード9がついに完成。J・J・エイブラムスが共同脚本執筆・監督を務め、デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザックが再び出演。初出演にケリー・ラッセル、マット・スミス、リチャード・E・グラントなど。エピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の未使用シーンを用いて、故キャリー・フィッシャーが出演するとエイブラムス監督が発表した。

2019年12月20日より日本公開予定。

ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』シーズン2

Photo: Courtesy of HBO

シーズン1で、ゴールデングローブ賞とエミー賞を複数受賞したドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』は、期待に応える秀作。シーズン2では、前シーズンとは異なりリアン・モリアーティの原作から逸脱し、シーズン1では語られなかった主人公たちの背景が描かれる。舞台は前作同様にカリフォルニア州モントレー。ニコール・キッドマンリース・ウィザースプーンシェイリーン・ウッドリーゾーイ・クラヴィッツ、ローラ・ダーンのオリジナルキャストに加え、シーズン2では、メリル・ストリープが参加。監督は、ジャン=マルク・ヴァレ監督からアカデミー賞受賞経歴を持つアンドレア・アーノルド監督にバトンタッチされている。

2019年6月よりHBOで放送。日本公開日は未定(現在Amazonプライムビデオでシーズン1が放送中)。

ドラマ『フリーバッグ』&『キリング・イヴ』シーズン2

Photo: Alamy/BBC

イギリス・アカデミー賞をはじめ、数々の賞を受賞した大ヒットTV番組『Fleabag フリーバッグ』のシーズン2が、ついに解禁。女優で脚本家、監督のフィービー・ウォーラー=ブリッジが再び脚本と主演を担当し、本人を含むオリジナルキャスト(シャーン・クリフォード、オリヴィア・コールマン、ビル・パターソン)が帰ってくる。さらに、こちらもウォーラー=ブリッジが脚本を手がけ、エミー賞のドラマ部門脚本賞にノミネートされた人気ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』も、2019年4月にシーズン2がスタート予定。実はウォーラー=ブリッジ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年)で、女性型のドロイド「L3-37」も演じている。いずれの新シーズンも、現時点では日本での配信開始は未定だが、そのときを楽しみに待とう。

いずれもAmazonプライムビデオで2019年春より配信予定。日本公開日は未定(『Fleabag フリーバッグ』シーズン1はAmazonプライムビデオ、『キリング・イヴ/Killing Eve』シーズン1はWOWOWにて配信中)。

ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン8

Photo: Courtesy of HBO

大陸ウェスタロスを舞台に繰り広げられる、名家の覇権争いを描いたアメリカHBOの大作ドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』が、ついに最終章となるシーズン8を迎える。6話から構成される最新シリーズは、1話あたりの製作費が1500万ドル(約15億円)とも報じられており、そのスケール感に期待が高まる。壮大な戦闘シーンは、55夜連続で撮影されたとか。最初の5話を担当するのは、エミー賞ドラマ部門監督賞受賞のデヴィッド・ナッター監督とミゲル・サポチニク監督。そして、共同クリエイターのD・B・ワイスとデイヴィッド・ベニオフが最終話を監督する予定だ。最終章ではあるが、すでに前日譚を描くスピンオフ作品の製作が決まっているというから、ファン諸君も落胆の必要ナシだ。

2019年4月15日よりスターチャンネルで放送開始予定。

映画『Rocketman(原題)』

Photo: Paramount Pictures

共同製作者にエルトン・ジョン本人が名を連ねた、エルトンの半生を描いたミュージカル映画がようやく公開される。エルトン・ジョンを演じるタロン・エガートンがド派手な衣装を身に着け、これまでの代表作を歌う素晴らしいパフォーマンスに、いまから期待が隠せない。さらに、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)や『アリー/ スター誕生』(2019年)の大ヒットもあり、公開前から、本作の興行成績にも注目が集まる。

2019年5月アメリカ公開予定。日本公開日は未定。

映画『Little Women(原題)』

Photo: Backgrid

『レディ・バード』(2018年)のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナン、そしてティモシー・シャラメと再びタッグを組み、ルイーザ・メイ・オルコットの不朽の名作『若草物語』の映画化に挑戦。同小説は1949年にも映画化され、マーガレット・オブライエンやエリザベス・テイラーが出演している。新作では、ローナンが読書好きのジョー・マーチを、エマ・ワトソンとフローレンス・ピュー、エリザ・スカンレンが姉妹のメグ、エイミー、ベスを演じる。マーチ家の隣人、セオドア・ローレンス(ローリー)にシャラメ、そして、マーチおばさんにメリル・ストリープを配した豪華キャストで、今年もっとも期待すべき映画だ。

2019年12月アメリカ公開予定。日本公開日は未定。

映画『ダンボ』

Photo: Alamy/Walt Disney Pictures

ディズニー名作アニメ映画『ダンボ』をティム・バートンが実写化。長年愛されてきた空飛ぶ子ゾウのダンボとダンボを世話するサーカス団員のストーリー。コリン・ファレル、エヴァ・グリーン、マイケル・キートンが出演し、ティム・バートン映画に欠かせないダニー・エルフマンが音楽を担当する。サーカス団員の娘ミリー・フェリア役で役者デビューとなる、女優タンディ・ニュートンの14歳の娘ニコ・パーカーをお見逃しなく。

2019年3月29日より日本全国公開。

映画『The Goldfinch(原題)』

Photo: Splash News

ピューリッツァー賞を受賞したドナ・タートの同名小説を、映画『ブルックリン』(2015年)のジョン・クローリー監督が映画化。悲惨な事件で人生がめちゃくちゃになったティーンエイジャー、テオ・デッカーをアンセル・エルゴートが、裕福なソーシャライト、バーバー夫人を本人とは分からないほどの渾身の役づくりでニコール・キッドマンが演じる。

2019年10月アメリカ公開予定。日本公開日は未定。

映画『Once Upon a Time in Hollywood(原題)』

Photo: Splash News

昨年、クエンティン・タランティーノ監督・脚本の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のビジュアル第1弾をレオナルド・ディカプリオが公開すると、人々は熱狂の渦に巻き込まれた。ハリウッド女優シャロン・テートがチャールズ・マンソン率いる殺人カルト集団に殺害された当時のロサンゼルスを舞台にしたスリラー映画で、レオナルド・ディカプリオブラッド・ピットがダブル主演。ふたりはマーゴット・ロビー演じる女優シャロン・テートの隣に一緒に住む落ち目の俳優とそのスタントダブルを演じる。シャロン・テートの殺害からちょうど50年を迎えるこの夏に公開予定だ。

2019年7月アメリカ劇場公開予定。日本公開日は未定。

ドラマ『ザ・クラウン』シーズン3

Photo: Splash News

Netflixオリジナルの王室ドラマ『ザ・クラウン』のシーズン3が、いよいよ配信開始予定。クレア・フォイに代わり、オリヴィア・コールマンがエリザベス2世を演じ、イギリス女王エリザベス2世治世の次の10年を年代順に描いていく。

ヘレナ・ボナム=カーターがマーガレット王女、最近人気上昇中のジョシュ・オコナーとエリン・ドハーティが、チャールズ皇太子とアン王女を演じている。チャールズ皇太子とカミラ・パーカー・ボウルズとの恋愛関係や、1970年代の政治不安まで、多岐にわたるストーリー展開に目が離せなくなること必至だ。

Netflixで2019年末より配信予定。日本公開日は未定(現在、Netflixでシーズン1と2を配信中)。

映画『US』

Photo: Blumhouse Universal Pictures

ホラー映画『ゲット・アウト』でアカデミー賞脚本賞を受賞した、脚本家で脚本家のジョーダン・ピール監督が次作のテーマに選んだのは、なんと「モンスター神話」。ルピタ・ニョンゴを主演に迎えた超常現象ホラー映画『アス』は、ピール監督の野心と情熱が詰まった期待作だ。同作の予告編が2018年のクリスマスに公開されるや否や、手がかりを探し出そうと、1フレームごとにチェックする視聴者が続出し、ネットが大混乱。ジョーズのTシャツが意味するものは? ニョンゴの息子役が13日の金曜日のホッケーマスクをつけているのはなぜ? 繰り返し現れる紙人形とハサミ、クローンウサギたちの意味とは……? 多くの謎の答えはすべて、もうすぐ明らかになる。

2019年3月アメリカ公開。日本公開日未定。

映画『LION KING(原題)』

Photo: Courtesy of Walt Disney Pictures

1994年公開のディズニー長編アニメ映画『ライオン・キング』を最先端CGI技術を駆使してリメイクした実写版。ヒロインのナラの声をビヨンセ、シンバ役をドナルド・グローヴァー、スカー役をキウェテル・イジョフォー、そしてシンバの父親ムファサを1994年のアニメ版に引き続きジェームズ・アール・ジョーンズが演じる。予告編を観る限り、泣けること間違いなし。ちなみに、アメリカのウォルト・ディズニー・スタジオの発表によると、アニメ版の予告編をそのまま実写版につくり変えた同作の予告編は、公開後24時間で、全世界視聴回数が2億回を超えたという。

2019年7月アメリカ公開予定。日本公開日は未定。

Text: Radhika Seth